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40有余年の活動歴を誇るジャズ界屈指の長寿バンドオレゴン 30 作目のアルバム!グレン・ムーアに代わってイタリア人ベーシストパオロ・デッラ・ポルタが加入ヨーロッパ的色彩を強めた、詩的POP路線作品
★ポール・ウィンター・コンソートを原点として、活動歴は、ほぼ半世紀となる超長寿バンド、オレゴンの記念すべき30作目の作品。
★結成時のオリジナル・メンバーであるコリン・ウォルコットを不慮の事故で失って以来、メンバー・チェンジはたびたび。そして、本作からはベースが、グレン・ムーアに変わって、パオリーノ・デッラ・ポルタが加入。グレン・ムーアはもともと、ラルフ・タウナーと学生時代からの友達で、オレゴンの中核メンバー。この変更は、一つの大きな転機ともいえます。
★しかし、サウンドは時代とともに緩やかな変化を続けての延長線上のものと言えそうです。
★もともと、演奏を重ねて、年月と共にごく自然にサウンドが変化していった感も強いグループーオレゴン。コリン・ウォルコット、及び、トリロク・グルトゥ、及びアート・タンクボヤチアンといったメンバーが去来し、フォークロア的な色彩は薄れましたが、グループとして引き継がれるスピリッツには、さすが、40年をはるかに超えるグループのものがあります。
★サウンドは、前作の『Family Tree』と比べて見ると、ポップなアコースティック路線でまとまっている印象。前作は、実験音楽的な要素もあり、ラストにはザヴィヌル・シンジケート的なものも垣間見えるカラフルなシンセ・サウンドなどもフィーチャーしていましたが、それに比べると、本作はアコースティックでノスタルジックなもの中心になっています。ラルフ・タウナーの繊細な弦の響きと、パーカッションの刻むリズムから始まるサウンドは、長年のファンの方の耳馴染みのものですし、マッキャンドレスのソプラノの演奏は、天空に広がるような美しい調べがあります。
★イタリアを中心に、ヨーロッパ全般で活躍するポルタの影響もあってか、地中海的なサウンドも色濃くなった印象。かつて、マッキャンドレスは、パオリーノ・デッラ・ポルタ、及び、イタリアのラルフ・タウナーという形容もされるベボ・フェッラとカルテットでEGEAからリーダー作をリリース。マッキャンドレスの構想の中には、もしかすれば、その時に抱いた世界観もあったかもしれません。本作は、そのあたりのサウンドにも近くなった印象もあります。元々、グループ名の通り、アメリカの大地的なものを感じさせた音楽グループでもあるだけに、ECMでのリリースなども経て、今に至る変化も興味深いところです。
★楽曲はほぼ、ラルフ・タウナーのものですが、1曲がマーク・ウォーカー、1曲がパオリーノ・デッラ・ポルタ、そして、ラストは言わずと知れた名トラッドソングでポール・マッキャンドレスがアレンジ。またタイトル曲は4人の共作で、グループとしてのサウンドを重視するバンドらしく、4人の色彩感が混じります。
★スコットランドのトラッド・ソングをラストに、朗々と奏でるというのも、今のオレゴンらしいところで余韻を残し、幕を下ろします。
メンバー
Paul McCandless(oboe, english horn, ss, b-cl), Ralph Towner(classical guitar, p, synth), Paolino Dalla Porta(b), Mark Walker(ds, hand perc, ds synth)
※参考音源
OREGON / オレゴン