1,650円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
ニュージーランドのアーバン・ミュージック・シーンを代表する女性シンガー、LADI6。これまでの作品ではルーツとも言えるヒップホップ/R&B を押し出していたのに対して、本作「Beffy」では“ソウルフルなエレクトロ・ミュージック”という、新たな路線を提示。
そのサウンドは、これまでのLADI6 のイメージを一歩前進させる新鮮さを持っている。その中核を担うのは、ブランドン・ハルのシンセのフレーズ。テクノ~ ニューウェイブなシーケンスの旋律に、フックでソウルフルなコードを加えることで、曲の世界観を巧みに広げている。そこにジュリアン・ダインの軽快なドラムが絡むことで、オーガニックなグルーヴを生み出している点も興味深い。トラックを構成するのはこれらの2 つの楽器に加えてLADI6 の歌のみ。ミニマルなダンス・トラックに仕上げることで、彼女の特徴でもある後ろに引っ張るリズム感とハスキーな声を引き立てている。特にリズムマシンによる機械的なグルーヴではなく、ダインによる人力で軽快なビートを用いることで、エレクトロ・ミュージック的なアレンジでありながらも、アンサンブルや歌に抑揚が生まれ、それが何とも独創的なグルーヴを生み出しているのだ。また、そんなヒューマンなアンサンブルを“いかにも”ではなく、あくまで“サラリと” 演出しているあたりが、LADI6 と彼女を支える制作陣のセンスの良さと言える。これが「Beffy」で提示したLADI6 流のエレクトロ・ミュージックだ。
(written by B.Park, K.Tamati & B.Haru)
Vocal : Ladi6 (aka Karoline Tamati)
DJ/Mixer : Parks
Drums : Julien Dyne
Key : Brandon Haru
LADI6 / レディ・シックス