FINESSE / UK / CD / FINCD1043 / 2008年07月22日 / 2,405円(税込)
85年作 原盤: ELEKTRA
昨年80'sリイシュー・シーンに大きな衝撃を与えたヒューマン・ボディのファースト「MAKE YOU SHAKE IT」の世界初CD化。実現してくれた英BLUE BIRD RECORDSのサブ・レーベル、FINESSE RECORDSが今度はこのセカンド・アルバム「COSMIC ROUND UP」のリイシューを届けてくれた。かつて国内ワーナーから唯一CD化されながら瞬く間に廃盤となり、中古市場で価格高騰を続けていた一枚。まさに期待通りの仕事っぷり!
元オハイオ・プレイヤーズ、続いて在籍したシャドウではレオン・ウェアとも絡むなどそのキャリアからも垣間見える抜群のメロウ・センスを発揮し、プロデューサーのロジャー同様にファーストのサウンド・プロダクションにおいて大きな役割を果たしたビリー・ベックが脱退、代わりに本作で加入したのがデイル・デグロー。楽曲クレジットを見るとこの新たなヴォーカリスト/キーボーディストが占めるウェイトが大きいのは明らかだが、ザップ本体が全面バック・アップするのは前作と変わらず、ビリーのオリジナルなテイストが抜けた分むしろザップ/ロジャー色が増強。デジタルかつスペイシーなファンク度数が強化され、この直後にリリースされるザップの4thアルバム「THE NEW ZAPP IV U」から の新機軸に連なる布石になった作品。
そういう意味ではファーストと味わい違えども、聴き所は多数ある。プリンスの匂いも感じさせる「Cosmic Round Up」や「Let Me Get You Wet」、「Dreams」、さらに先鋭的なエレクトロ・ファンク「DX3-T18」など、ストイックなほど硬質なサウンドの上でもヴォーカル・グループとしての魅力は失われることなく、さらに「Desire」、「Can WE Touch」というバラード系の2曲での充実感はもしかしたらファースト以上のものがあるかも知れない。前者は甘く切ないとろけるようなスロウ・ジャム。控えめながら実験的なものを感じさせるシンセ・サウンドも十二分に効果を出している。さらに後者は夏の夕暮れにぴったりハマる絶品モノのミディアム・メロウ!アルバムの中ではやや異質な柔らかなグルーヴを醸し出している。