80年代はソウル・ヴォーカル・グループにとって不遇の時代であった。しかし、そんな中でも輝いた名作は存在する。あのアリ・オリを加入させ新たな境地へ突入したテンプテーションズの『TRULY FOR YOU』、ダンス・ナンバーを得意とするSOLARで花咲いたウィスパーズの『LOVE FOR LOVE』、モーメンツが生まれ変わったレイ,グッドマン&ブラウンの『STAY』。そんな名作と並んで今も賞賛されているのが彼ら、ブラッドストーンの82年の作品『WE GO A LONG WAY BACK』。アーバン~メロウ路線でいち早く80年代に対応したアイズレー・ブラザーズによるプロデュースにより、ブラッドストーンの魅力が完全に昇華した屈指の名盤である。そして、今回ご紹介するのが同じくT-NECKレーベルより84年にリリースされた『PARTY』。悲願成就、祝!世界初CD化!
前述の『WE GO A LONG WAY BACK』録音の際、アイズレーのもとで培ったアーバン~メロウ路線を吸収、継承した本作。なんと言っても白眉はシングル・カットもされた「Instant Love」、そして続く「It's Feel So Good (With You)」の流れるようなメロウ・ミディアム2曲でしょう。ヴォーカル・グループとしての力量をしっかりと出しつつ、時代に適合したサウンドに寄り添うスタイルは見事。彼らの代表曲といっても過言ではない。そして近年再評価されているのが80sサウンド的ファンク・スタイルで聴かせる「Bloodstone's Party」「Contagious」の2曲。元々、自らで楽器演奏をこなす彼らにダンス・ナンバーが似合わないハズがない。