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MARY嬢81年作世界初CD化!
【黒汁通信ISSUE 048 2010年4月号掲載商品】
多感な年頃に80sをリアルタイムで迎えたソウル/R&Bファンの反応は概ね二つ、華やかで煌びやかな時代の音を肯定的に謳歌するタイプ、もう一方が、バブリーな喧騒に背を向け、積み重ねた伝統を深く掘り下げて行くタイプ(当時の担当はもちろん後者)。限られた時間と条件の中で両者を両立するのは至難の業、それは我々ファン以上にアーティスト、シンガー側であれば尚更。某ガイドブックでは”まるでダメ”と厳しい評価の81年作だが、ここにはMOTOWN時代から培った彼女の最大の個性、時にソウルフルじゃないなどと揶揄もされたウィスパー気味の唱法が、見事に時代の音に溶け込んだ瞬間が完璧な形でパッケージ、今の自分の耳を信じるなら名盤。
(ソウル/ブルースWEB 川井仁志)
MARY WELLS / メリー・ウェルズ