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ソウル系廃盤CDの最後の砦ともいえる鬼レア・アイテム、ROBERT BROOKINSの86年ファースト・ソロ・アルバムが遂にリイシュー!
カリフォルニアはサクラメントの出身で、以前BLUE BIRD RECORDSからアルバム『MATINEE』がCD化された兄マイケルとのユニット、AFTERBACHのリード・ヴォーカルとして知られるROBERT BROOKINS。GEORGE DUKEのアルバムで起用された他、キーボーディストとして様々なレコーディングに参加し、ソングライターとしてもBOBBY BROWN、STEPHANIE MILLS、DENIECE WILLIAMS、ISLEY BROTHERS、WHISPERS等に楽曲を提供するなど実績を残しており、本作はそんな彼のシンガー、ライター、プロデューサーとしての才能が見事に開花した最高傑作といえる一枚。
86年という時代さながらのプログラミング感覚、デジタル・ファンク・ナンバーが目立つがロバートの迫力あるバリトン・ヴォイスが前面に出ており、そうしたサウンドが苦手な人にも意外と抵抗なく聴ける内容となっている。(3)「In The Beginning」はスケールの大きく艶のあるその声でじっくりと歌い込み、女性コーラスやサックス・ソロとの絡みも絶妙な見事なアーバン・ミディアム・チューン。同様のテイストの(4)「You Got Me Runnin'」やファンク・ナンバー(8)「Are You Bad Enough」、ISLEY BROTHERSに提供した楽曲のセルフ・カバー(9)「Come To Me」でのさらに伸びのある歌声も必聴。締めのSTEPHANIE MILLSとのデュエット・バラード(10)「In The Night (Making Love)」でもステファニーに一歩も引かない存在感を見せつける。
この後88年にもう一枚アルバムを発表し、近年はAFTERBACH期から繋がりのあるEARTH, WIND & FIREのディレクター、プレイヤーとして活動していたというROBERT BROOKINSですが惜しくも昨年46歳で死去したということです。
以前UKでリリースされたCDはかなりの極少量流通だったと思われ中古市場での相場も5ケタは当り前という代物。AFTERBACHのCD化からの流れもありようやく本格的な再評価の気運が高まってきたのではと思わせる今回のリイシュー。また今回のCD化に際してさらに2曲ボーナス・トラックを追加予定です。是非一部の好事家以外の方にも手に取って頂きたい一枚。
【黒汁通信ISSUE 055 2010年11月号掲載商品】
ROBERT BROOKINSといえばAFTERBACH以降の数々の裏方仕事で有名だが、本作の前年85年にはヴォーカル兼キーボーディスとして参加したSTANLEY CLARKE BANDでそのヴォーカル力を再度見せ付けている。「俺、裏方じゃなくて、やっぱり歌いたいんや!」と言ったかどうかはさだかではないが、翌年満を持して発表されたのが本作。時代のサウンドと力強いヴォーカルががっぷり四つに組んだMID 80sな良盤といえる一枚だ。中でも「In The Beginning」は頭三つくらい飛び出た真の名曲。GERALD ALSTONの一、二枚目にも通ずるアーバン・サウンド×バリトンが生み出した最高の化学変化!この才能は裏方に納まる器じゃないです。
(お茶の水ソウル/レアグルーヴ館 野口浩生)
ROBERT BROOKINS / ロバート・ブルッキンス