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BRASS CONSTRUCTIONのRANDY MULLERが育てた男女混合グループ、86年CAPITOL作品がボーナス・トラック多数収録で待望の世界初CD化!
73年N.Y.はブルックリンで結成された若きヴォーカル&インスト・グループ、スカイ。ブラス・コンストラクションのメンバーでもあり、B.T.エクスプレスにもアレンジャーとして参加していた稀代のプロデューサー、ランディ・ミュラーが手塩にかけて育て上げ、81年「Call Me」ではR&Bチャート1位を獲得、SALSOULレーベルに7枚ものヒット・アルバムを残した事で知られ、80年代後半以降2枚のATLANTIC作品では高度に洗練されたブラック・コンテンポラリー・サウンドを展開、多くのソウル/R&Bファンに愛されるグループであるのはご存知の通りだが、キャリアの谷間とも言える86年CAPITOLでの唯一のアルバムが、12"シングル・ヴァージョン5トラックをボーナスとして追加、待望の世界初CD化。
今作での舵取りももちろんランディ、ジェラルド・レボン(b.)、トミー・マッコネル(ds)という素晴らしいリズム隊をグループ内に抱えながら、当時主流のシンセベース、ドラムマシン、シーケンサーといった機材で新たなる80Sサウンドを導入しつつ、グループの持ち味であるプレイヤー達のリアルタイム演奏との融合で、デジタル&スクエア且つ肉感的なダンス・サウンドの構築に成功している。もちろん主役のヴォーカリスト達、テンダー・ヴォイスのソロモン・ロバーツと彼を取り巻くダンニング三姉妹の可憐で華やかなハーモニー・ワークはSALSOUL時代より更にパワーアップ、流行のサウンドを追いかけるあまり肝心のヴォーカルの存在感が希薄になってしまった多くのグループの失敗を尻目に、実に堂々たる"歌"をたっぷりと聴かせてくれる。
今回のCD化にあたり、CAPITOLの職人エンジニア、EVREN GOKNARがマスタリングしたオリジナルのマスター・テープを使用してのリマスタリングを敢行、お手軽コピーと紙一重のCD化が増える昨今、この丁寧な姿勢にも好感大ですね。
【黒汁通信ISSUE 056 2010年12月号掲載商品】
SALSOUL一、二を争う売れっ子だった70年代と、ブラコン・テイストがぴたり填った80年代後半ATLANTIC期との所謂谷間、86年唯一のCAPITOL作品なわけだが、当然本人達にそんな意識などあるはずもなく、ソロモン・ロバーツと彼を取り巻くダンニング三姉妹が繰り広げるトレンディ・ドラマ然とした、モジモジハラハラドキドキした都会的なハーモニー・ワークを武器に、果敢に素直に堂々と振舞う姿が伸びやかで艶かしい。多くのグループが人員削減で少人数化する中、抜群のチームワークで生き残った彼らだけに時に場違いすれすれのギター・ソロなんかも加えられるが、名料理人ランディ・ミューラーが丁寧に調理、下ごしらえ、円満で豊かな食卓を演出。
(ソウル/ブルースWEB 川井仁志)
SKYY / スカイ