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84年4TH B'WAY盤モダン・ファンク~ブギー・クラシックス『LADY SHINE』で知られるVO.&インスト・グループ、T.H.S.(THE HORNE SECTION)のなんと、未発表アルバムが、レア&オブスキュアな80Sリイシューには定評あるBOOGIE TIMESからリリース!
グループ名の"HORNE"はトランペットやトロンボーン、サックスにあらず、グループの中心人物ヘンリー・ホーン(HENRY HORNE)の名を冠したもの。ホーンは60年フィラデルフィア生まれ、ギターの他、ドラム、ピアノと多種の楽器演奏をマスター、地元ではちょっと知られた音楽少年だったそうだが、二台のラジカセと安価なミキサーで自作曲を録音し始めたのが79年頃、同じ地元の1歳年上のパーカッショニスト&ヴォーカリスト、ロジャー・ガーネット(ROGER GARNETT)と意気投合、自身のレーベル設立と自身のVO.グループのデビューを目論んでいたこれまた地元のピアニスト、リロイ・ローバック(LEROY ROEBUCK)とその周辺ミュージシャン達をも巻き込み、T.H.S.(THE HORNE SECTION)を結成する。
グループは日々切磋琢磨、リロイのレーベルにアルバム1枚に相当するトラックの録音を残すも、何故かディスコ~ダンス物でスマッシュ・ヒットを連発する4TH B'WAYから、キャッチーなモダン・ブギー「LADY SHINE」1枚がリリースされたのみ、グループの名前、存在はいつしか激動の80Sシーンに埋没、アルバムはついぞ発表される事がなかったが、この度80年代レア&オブスキュアな発掘音源、再発音源で世界中から注目を集めるフランスのレーベル、BOOGIE TIMEから目出たく日の目を見る事に。
タイトながら人力が奏でるスクエアな生ドラム・ビートに重心低めながら躍動感溢れるベース、テンション・コードの利いた粋なギター・カッティング、柔らかなで包み込む様な空間処理がほどこされたシンセ音、に時折切り込むホーン・セクションとパーカッション、都会的にソフィスティケイトされたヴォーカルとコーラスは、モダン・ソウル~ディスコ・ブギー・ファンだけでなく、AORファンの話題も呼びそうな肌触りで、前出『LADY SHINE』のオリジナル・ヴァージョンももちろん収録。
過去幾多の未発表グループ、未発表楽曲が掘り起こされて来たが、ここまでクォリティの高いアルバムは正直なところそれほど多くはございません。つくづく時代や時流の気紛れを痛感すると共に、この四半世紀越しの名作を新譜として味わえる喜びをじっくりと噛み締めましょう。
【黒汁通信ISSUE 056 2010年12月号掲載商品】
私、勘違いをふたつほどしておりました。再発・発掘が相次ぎなんだか騒がしい最近のブギー事情。今回もブギー・シーンの旗手…みたいなポジションのBOOGIE TIMESから未発表音源をまとめたアルバムが発売!…って、どこかで聴いた事あるようなフレーズばかりに食傷気味、聴く前から内容分かってますョ、なんて正直私自身思ってましたが、勘違いでした。ここまでのモダン・ファンク~ブギーの未発表音源はそうそうございませんョ!そして、もうひとつの勘違いは、ザ・ホーン・セクションの”ホーン”は管楽器のホーンではなく、中心人物のヘンリー・ホーンの名前だということ!見事にジャケットに騙されました!内容はバツグンなので是非!
(新宿ソウル/ブルース館 足利友康)
T.H.S. (THE HORNE SECTION) / ザ・ホーン・セクション