EXPANSION / UK / CD / OAS1CD / 2005年01月11日 / 2,615円(税込)
95年たった2枚のシングルとサントラ『THE REV.DOWRONG AIN'T RIGHT』に収録された楽曲(TOO $HORTをフィーチャー)を残し儚くも消えていったデュオ、地元オークランドの隣人ラファエル・サーディク(ex.TONY TONI TONE)をプロデュースに迎え録音、アルバムとして完成しておきながらお蔵入りとなっていた16曲が英EXPANSIONから遂に正式リリース。背景には僅かに出回ったプロモ盤がコレクター間で高値で取引されていたとか、ソロ・シンガーとして再スタートを切ったO.COOPERのアルバムの完成度の高さとかもあるのだろうが、この素晴らしい内容でもメジャーからリリース出来ない今のUSメインストリーム・シーンの状況をR&Bファンとして嘆くべし。そしてインディーでも優れた作品にお金を払うべし。いかにもラファエルが好みそうな生ギターやエレピを強調したアコースティックな揺らぎ、70年代ソウル黄金期を思わせるネオ・クラシックな楽曲、サウンドをバックにちょっぴり塩気の効いたスモーキー・テナーのオーティスとセンシティヴでどこかひりつく痛みを伴うシャグのファルセットの絶妙な組み合わせ、他者に向け声高に叫ぶのではない、己に向い静かに問うのだ。そしてひとつひとつのお互いのフレーズに真摯に応えるのだ。滲み出る歌に、思わずはみ出すシャウトに、これほど真実味のあるR&Bも久し振り、聞いていて何故か涙がこぼれそうになる。現代の名盤、既にクラシックの風格を持った1枚。
お茶の水ソウル/ブルース 川井仁志
1. Journey
2. Fantasy
3. If You Want It
4. My First Mistake
5. My Choice
6. I Want To Thank You
7. Right On Track
8. What Does It Take
9. Never Known
10. Something Inside Of Me
11. Peace Of Mind
12. This Is My Phone Call
13. Interlude
14. Round And Round
15. Indiana
16. Goodbye (alt Phone)