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80年代ファンク・R&Bシーンから脈々と受け継がれているファンク~メロウネスの真髄。創始ROGER TROUTMANにはじまり、血縁であるRUFUS TROUTMANからFINGAZZ、CAPONE-Eらチカーノ周辺、さらにはゴスペル界のBYRON CHAMBERSといった今の連中へと受け継がれ、今もその魅力を放ち続けるトークボックス・マスターに新たな男が名を連ねた。その男の名はWINFREE!
ROGERと同郷のオハイオ出身というだけで胸がトキメいてしまいますが、ROGERファミリーとの繋がりはないそう。地元トレドでローカルなヒット曲を作ったり、プロデュースをしていたそうですが、チャンスを掴んだのは1998年。アメリカではかなりの販売枚数を誇るマイナーR&B・HIP HOPコンピレーション『Midwest Funk Vol.2』(Ratti)の制作に絡んだのがきっかけで、なんとあの御大KEITH SWEATのエンジニアであった人物に仕事をまわされ、KEITH SWEATの2002年シングル「ONE ON ONE」でライターとして名を連ねたという彼。ローカルな活動を基盤としながら、己のスウィートネスに磨きを掛け続けてきた彼の集大成となるデビュー・アルバムがこの『My Diary』でなのであります。
まず何と言ってもその楽曲の良さである。さすがはKEITHに認められた才能、メロウネス~スウィートネスなメロディを散りばめながらブラック・ミュージックの旨味を凝縮した楽曲群の完成度は極めて高い。その中でも特筆すべきはメロウ~スウィートなやはりスロウ~ミッド・ナムバーでしょう!彼の真骨頂であるトークボックス炸裂する中で、甘くトロけそうなスウィート・スロウ(4)(5)(6)(8)の抜きん出た出来のよさといったら!驚くべきことになんと(6)はあのKEITH SWEATも参加したLSGのために用意された楽曲なのだそう!キャッチーなメロディ・ラインにメロメロなトークボックスで完全ノックアウトの失神曲!
そしてさらに凄いのはヴォーカル陣。粘着テナーのSCOTT DUPREE、前述(6)でバリトン・シャウト炸裂のRICHARD KAHR(なんとSCOTTとWINFREEによるヴォーカル・グループ仕立て!)、そして自身WINFREEによる昇天ファルセットまでも!
ブラック・ミュージック・ファンを魅了し続けるトークボックス、そしてスウィート・ソウル、メロウネス。彼の集大成がこんな素晴らしい傑作であったことが、彼が今まで積み重ねてきた苦労の結晶であると思うともう、泪ながらに聴く他すべなしなのであります!!
WINFREE / ウィンフリー