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冒頭のタイトル曲""The Soul Of Me""を聞いた瞬間、面喰らったと同時に思わず胸が高鳴った。ジャケット・デザインの不思議な感触。ジャケット内側のライナーには比較的若そうに見える容姿に対して落ち着いた面構えのこのシンガー。そして特筆すべきはやはりそのディープな歌声と歌唱スタイルである。
昨今のR&B~インディ・ソウル・シンガーにありがちなSTEVIE WONDER(彼自身フェイバリットに挙げている)やDONNY HATHAWAYの影響による複雑な節回しは極力抑えたクラシックな歌唱スタイル。好きなアーティストに前述STEVIE WONDERをはじめLUTHER VANDROSS、ANTHONY HAMILTON、JAHEIMやJOEを挙げていることから、音を聞かずしても彼の男臭いストレートな歌唱スタイルを想像していただけるだろう。
収録曲だがイントロ(1)のスローで本人からすれば軽くご挨拶といったところだろうが、リスナーからすれば次の収録曲に期待を抱かずにはいられない、なかなか力の入った歌いっぷりである。そして続く(2)(4)(5)(7)をはじめ、じっくりとスロー~ミディアム・テンポで期待を裏切らない粘りのある歌を披露している。
(10)はおもむろにラジオから流れてきてもおかしくない良く出来たテンポのあるキャッチーな好曲。こうしてアルバムを通して聞くと若手ながらクラシック・ソウル~ブラコン、R&Bまで幅広い影響を感じさせる様々なアレンジが施されており、彼の懐の深さがうかがえる。
そんな歌を届けてくれるRYNARD BROWNは現在、N.Y.を基点ににローカル・クラブで定期的に歌っているそうだ。そして、なんとこの彼、今後JUST BLADESやKANYE WESTのような売れっ子の大物プロデューサー、アーティスト等とのコラボレーションを考えているらしく、もしそれが実現したなら更なる飛躍が期待できそうな逸材である。
以上のような周囲を取り巻くトピックも含めて今後の動向から目が離せない期待のアーティストの一人といえよう。
RYNARD BROWN