1,938円(税込)
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ペーパースリーヴ仕様
殿下新作はまたも物議を醸し出す特殊流通盤。今回は7/10付オランダ他、欧各国の大衆新聞やマガジンのオマケとして配布されるというこのCD、こちらはそのオマケCD単独(独プレス)での販売となります。
さて肝心の内容ですが、威勢の良い2ビートが、デジタル変換で歪められた異形ロックンロールでスタート。エレクトロなシンセと変則ビートのミッドを挟み、往年のスウィート・ソウルをこれまた無理矢理歪ませた様なトラックに低音の呟くVO.が妙にエロティック。天下の宝刀ファルセットでのサッド・メロウ、8ビートのギターリフとシーケンス・オスティナートが絡むチャック・ベリーの現代的解釈曲、世間一般に蔓延るプリンス・サウンドのイメージを自らパロディにしたかの様なデジタル・ファンクと、ポップながらいたるところに毒気を含ませた一筋縄ではいかない内容。
しかしながら後半近く、あまりに美しいファルセット・バラードと神秘的な妖しいスロウを2曲連続で歌いきり、ソングライター、シンガーとしての衰えぬ才能を見せつけておいて「みんなボクを愛してる」なんて本気か、皮肉か判読不明なハードなプリンス流能天気ロッキン・チューンで一旦閉幕。
Track.10~77という長い長い沈黙の後、77曲目にして再び登場の殿下は、重々しいハンマー・ビートに乗せたアジテーション的トーキン・シンギングで颯爽と立ち去るのだが...うむむ、やはりこれは問題作!
*収録曲、CD本体プレス国、パッケージ仕様他、国による違いはありません。
*本体に"for promotion only"のクレジットがありますが、上記理由によるものです。
*for sale用のヴァージョン、仕様は10/7/29現時点での発表はございません。
ペーパースリーヴ仕様CD+ニュースペーパーはこちら(一部収録曲のご試聴が可能です。)
【黒汁通信ISSUE 053 2010年9月号掲載商品】
2010だから『20TEN』。男らしい(!?)潔さでいろいろとお騒がせしております。「僕に名前なんていらないよ」という事で記号に変えた過去を持つ男の事だから、アルバム・タイトルなんか必要なーい!と言ったとか言わなかったとか。もはやこの男のやる事に一喜一憂してたら身体が保ちませんので、ありがたく2枚買わせていただきました。ペロペロ・キャンディをなめながらご拝聴しております。音楽的に初期を感じる方も多いようなので、それはそれでヨシ。ドス黒いファンクの「Lavaux」みたいなので全曲かまして欲しいと思う反面、「Future Soul Song」や「Sea Of everything」のような甘いのも欲しておりましたので、美味しく頂きました。120点
(営業部 φ)
PRINCE / プリンス