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5年ほど前、日本に衝撃をもたらしたバリトン・シンガー、MARCUS VALENTINEの新作がリリース決定!
アイルランドから驚愕のバリトン・ヴォイスを引っ提げて突如として現れてから既に5年余り。その後シングルのリリースなどはあったもののすっかり音沙汰無しの状態に。そんなMARCUSから突然届いたセカンド・アルバム完成の吉報は多くのソウル・リスナーを安心させるとともに狂喜させると言っても過言ではないほどのビッグ・ニュースだ。
改めて前作を聴いてみるとその懐の深さに改めて感銘を受けてしまう。現行R&Bシーンとはかけ離れた生楽器を中心としたトラックはダブリン産そのもの。映画『コミットメンツ』の舞台となっただけあってダブリンのソウル熱の高さ、真摯さが伝わってくるサウンドにのっかるMARCUS VALENTINEの実にレヴェルの高いバリトン…。バリトンと一口に言ってもその柔軟さも驚異の一言に尽きる。優しげな曲でのファルセットは勿論のこと、バラエティに富んだ楽曲を歌いこなすテクニック、感情のコントロール等々。今作もほぼ自らのペンでの楽曲が並んでいることから同様の内容になると考えられるが、想像しただけでもワクワクしてしまう。
サブタイトルで『THE HISTORY OF SOUL II』と付けられた今作。まさにヒストリーとなるべくしてリリースされる作品として、多くのリスナーに衝撃を与えるであろうことは想像に難しくない。アイルランドの至宝とも呼ぶべきシンガーとして、今作でこそ、ここ日本でも多くの話題をさらってほしいと願うばかりである。
【黒汁通信ISSUE 055 2010年11月号掲載商品】
A.パーカー監督『コミットメント』に描かれている通り、アイルランドにおける米国黒人音楽に対するリスペクトは劇中の「アイルランド人=ヨーロッパにおける黒人」というセリフの通り相当高いものであろうと思われる。UKブラック達とはちと違う、泥臭く、倦怠感と希望が入り混じったストロング・バリトンとでも言おうか、5年振りにマーカスの新作がようやく届いた。コンポーズ、プロデュース、ヴォーカル・テクニック、そのどれもが遥かに前作を上回る上出来のソウル・ミュージック。昨今主流の音ではない。恐らくセールス的にも苦戦を強いられるだろう。それでも彼の音楽を紹介するのが、ソウル・バイヤーとして、いやソウル・ファンとしての務めの様な気がしているのだ。
(ソウル/ブルースWEB 川井仁志)
MARCUS VALENTINE / マーカス・ヴァレンタイン