4,180円(税込)
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(澤野工房) (重量盤LP) ( 英)TEMPO 原盤
豊かな陰影、仄かな明かりの元で生まれた、至福の音。ハード・バップの優美さをブロウに込めた傑作が復活!
オープニングはピアニストHarry Southのオリジナルでカウント・ベイシーの名アレンジャー、アーニー・ウイルキンスに捧げた"Ode to Ernie"だ。Harryのスコアもこの時期によく使用していたお決まりのと言ったら失礼かも知れないが、おそらくこの手のアレンジが好きだったのであろう。軽快にスイングするそのテーマに融合されたTubbyとDickieの織り成すハーモニーは見事である。ここでもDickieのソロは好調でその音色に吸い込まれていく。A-2はこの当時よく流行ったラテンタッチの曲"No, I Woodyn't"。ガレスピーが好んで演奏し、ハーマンに捧げた"Woody'n you"を彷彿させる。ここではそのタイトルをパロっている。しかしTubbyの選曲もこの辺りをすかさず意識するとは心憎い限りである。A-3はDickieをフィーチャーしたバラードナンバー"Foolin' Myself" だ。ビリー・ホリデイでおなじみの楽曲だが、ここでのDickieの哀愁のソロはジャズフィーリングに満ちている。そのソロのフレージングはほとんど彼の独壇場で、音色まで完全に計算し尽くされている様に聴こえる。それほど完璧だ。Tubbyも切ないフレーズで花を添えてこの曲を一層強固なものにしている。 A-4はハワード・マギーがパリ録音した"Nicole"だ。Tubbyのソロも好調で思いっきりブローしている。その後Dickieもおなじ4コーラスを奏でる。ここでの彼らは確信に満ちたリラックスしたソロを展開する。そしてHarryのソロとなる。ここでの彼はベストパフォーマンスを披露し2コーラスをきかせてくれる。
B-1はジャズ・メッセンジャーズのホレス・シルバーからの影響を受けこれまたHarryの手によるファンキーな"Message to the Messengers"だ。Tony Hall によると、この曲の収録前に90分ほど休息をとった。当然ミュージシャン達はリラックスできる。そこでミキシングルームを除いてスタジオ内の照明をうす暗くした。そのテイクがこの曲である。かつて過去に無いほどの幸福感とリラックスを感じ、最高なレコーディングとなったと。B-2はこの雰囲気をそのまま持ち込んだ14分にも及ぶブルース"Hall Hears The Blues"だ。ベーシストのPete Elderfieldのウォーキングから突入する(彼はこのレコーディングで初めて Tubbyのバンドに参加)。Tubby、Dickie、Harryとそのソロを楽しんでいる。エンジニアのBertSteffensでさえミュージシャンの扱いに改めて理解を深めたと。いうまでも無くこの照明を落としたことで奇跡が起こりその行為がこのアルバムのタイトルとなる。『After LightsOut』。この素晴らしい雰囲気をそのまま、あなたに贈る。Text by足立豪樹
Tubby Hayes (tenor sax), Dickie Hawdon (trumpet) Harry South (piano), Pete Elderfield (bass), Bill Eyden (drums)
Rec: July 17, 1956. Produced by Tony Hall
TUBBY HAYES / タビー・ヘイズ
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After Lights Out(LP)
3,050円(税込)
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