ブーガルーから端正なラテン・ジャズ、マンボほか幅広いプレイ・スタイルで作品を残すN.Y.ラテン・パーカッション&ヴィブラフォン奏者、ピート・テラス。特に、ヴィンテージ・アナログ・ファンの間で人気の高いグルーヴィ・トラックを多く残すプレイヤーだが、CDリリースは稀有。 先ごろ、「SABROSA Y CALIENTE」というピートの1963年作を奇跡的にリイシューさせた南米コロンビアのMELODIASレーベルが、またもピートのレア盤「VIEJOS PERO BUENOS・・・」を復活させるという偉業達成!しかも前回同様、誉れ高いフル・オリジナル作+レア音源ボーナス・トラック収録という、最高の形で叶ったラテン・マニアのマスト・アイテム。その昔、マンボの帝王ペレス・プラードがヒットさせたオールディーズ・マンボ・トラックを、ピート流のスタイリッシュな味付けでリメイクされた、コマーシャルかつグルーヴィなマンボ・アルバム逸品。適度にゴージャズなブラス・セクション+軽快なラテン・パーカッションと小粋なヴォイスで綴る小曲集。この音こそ、まさにラテン・ダンス・トラディショナルの醍醐味。 そして13曲目以降は、一気にグルーヴィ・モード全開のボーナス・トラック。ピートの魅力であるヴィブラフォンをフィーチュアしたラテン・ジャズ/デスカルガ・キラーM13、14、15に、早回しで収録されたユーモアたっぷりのブーガルーM16、18、濃厚なアフロ・キューバン名曲M17という、これは相当楽しいラインナップ。ジャンル問わず、すべての60'Sサウンド・フリークにもお薦め。ヴィンテージ・ラテンを紐解く上で重要なサウンドが、また一つ明らかに!