DJ daddykayのKeep On Spinnin' VOL.28 『RAI / LOVE'S ON THE WAY』

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2018.07.25

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RAI(R&B) / LOVE'S ON THE WAY(CD-R)

今回スポットを当てたのはアメリカ南東部サウスカロライナ出身、現在の活動の拠点はハーレムという、アルバムジャケ裏のクレジットでは本名テリー・ジョーンズを名乗ってるレイというアーティストのデビュー・アルバム『Love's On The Way』をご紹介します。

ほぼ全曲のソングライティングは、マーヴィン・ゲイ、ルーサー・ヴァンドロス、ダニー・ハサウェイにインスパイアされたという本人レイが担当。

TK-1「Here I Am」bpm85はイントロのチャカポコしたギターが印象的。派手な曲ではないけどベース、ビート、シンセ、コーラス共に厚みがあり、どちらかと言うとマイナー調な曲だけど、心地良さをおぼえるミッド・チューン。

TK-2「Priceless」bpm65は遅いテンポながら軽快なリズムが付いたトラックはイントロのピアノの刻みから、70年代のポップス作品を聴いているよう。曲中に何度もでてくる曲タイトルが耳に付いてクセになってしまう親しみのある一曲。

TK-3「Who Needs Love」bpm77はムーディーなコーラスがどっぷりと深いところに誘ってくれる、完全夜中向きなナンバー。

TK-4「I'm Here」bpm66は更にダウナーな気持ちにさせられる内省的なスロウ・チューン。

TK-5「Back To Life」bpm70、これもとても昼間には聴けない、ヤバーい世界に引き込まれそうになる、ちょっとダークなナンバー。



TK-6「Love's On The Way」bpm78、これは同じミッド・スロウ作にしてもメロディがいいですねー。 イントロのシンセは夜明けを感じさせてくれます。 タイトルを歌うサビのところは曲中で最も、ああ、ここイイなぁーと思えるところで、グッときます。



TK-7「Grass Ain't Greener」bpm96はアルバム中唯一のミッド・ダンサー曲。こんなやさしいグルーヴでずっと踊っていたいなぁ~。 個人的ベスト・トラック。


TK-8「How To Love」bpm63はイントロのギターがアイズレー・ブラザーズ「Make Me Say It Again Girl」を連想させる、アコースティック・ギターがオケの主役となるスロウ・ジャム。

TK-9「Fall Back」bpm80は2000年代前半の若手が歌うR&B作品を聴いているよう。

TK-10「Get You Home」bpm93はタイトルから想像するとユージーン・ワイルドの「Gotta Get You Home Tonight」
となるわけですが、ちょっと分かりにくいけど所どころにユージーンのエッセンスが散りばめられてます。

TK-11「Smile」bpm87は曲だけ聴いていると決して笑顔にはならないナンバーだけど、バーとかではなく深夜に一人で聴くのが似合いそうなミッド・チューン。

TK-12「The Choice-Interlude」bpm74はタイトル通りアウトロ的な、尺も短い小品。

このアルバム、クレジットを見ると全曲最後の仕上げをUKのロンドンでやっているんだけど、その辺を含めて個人のレーベルからリリースしている、ほぼ少数精鋭で仕上げたインディ作品らしからぬクォリティではあります。

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DJ daddykay

Soul、R&B、Hip Hopの魅力にどっぷりとハマって以来約三十数年黒音を聴き、届けてきたヴェテランDJ。
そのDJスタイルはMaster Mixを基本としたオールドスクールライクなPLAYながらも、新譜の動向やトレンドのFLAVORにも敏感で、音楽への愛情とGROOVE感に満ちたPLAYにはファンも多い。

西麻布CHIC、横浜麦田Sugar Shack、西麻布SSB、調布Cobra Freak、千駄木GROOVE、横浜LUTHER、新宿NEO Masquerade、亀戸Charlie等
数 多くのSOUL BAR、CLUBでPLAYの経験を持ち、The Beats, Mo' Better Groove, New Jack Revengers, Buddy等のイヴェントでも活躍。MIX CDでも全国的に多くのファンを持つ、生粋のBLACK MUSIC LOVERである。