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1817年、25歳のロッシーニがたったの3か月で書き上げた歌劇『泥棒かささぎ』。当時、創設間もないミラノ・スカラ座のために書いたこの作品は、それまでのオペラ・ブッファ(滑稽で身近な素材を扱った歌劇)や、オペラ・セリア(王侯貴族のための壮大で贅沢な歌劇)とは違う素材が用いられています。それは19世紀初頭にフランスで流行していた「救出もの」であり、当時の社会情勢を反映した、庶民や農民と、彼らに不当な圧力をかける権力者との対決がモティーフであり、いわば日本における「水戸黄門」のドラマのような物語は多くの聴衆の心をとらえたのでした。この『泥棒かささぎ』もその王道を歩む物語で、無実の罪で投獄されるヒロイン、ニネッタを巡る救出ストーリーが克明に描かれています。ロッシーニの第一人者ゼッダによる、素晴らしいロッシーニをお楽しみください。(資料提供:ナクソス・ジャパン)

【収録内容】
ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」全曲

【演奏者】
ニネッタ・ヴィッラベッラ(ジャンネットの恋人):マリア・ホセ・モレーノ(ソプラノ)
ジャンネット・ヴィングラディート(ニネッタの恋人):ケネス・ターヴァー(テノール)
ルチーア・ヴィングラディート(ジャンネットの母):ルイザ・イスラム=アリ・ツァーデ(メゾ・ソプラノ)
ファブリッツィオ・ヴィングラディート(ジャンネットの父):ジュリオ・マストロトータロ(バス)
フェルナンド・ヴィッラベッラ(ニネッタの父で逃亡兵):ブルーノ・プラティコ(バス)
ピッポ(ヴィングラディート家の召使いの青年):マリアーナ・レヴェルスキ(メゾ・ソプラノ)
イザッコ(行商人):ステファン・チフォレッリ(テノール)
アントーニオ:パブロ・カメセッレ(テノール)
ジョルジョ:マウリツィオ・ロ・ピッコロ(バス)
代官:ダミア・ウィテリー(バス)、他
ブルノ・クラシカ室内合唱団(合唱指揮:パヴェル・コニャレク)
ジアンニ・ファッブリーニ(フォルテピアノ)
ヴィルトゥオージ・ブルネンシス
アルベルト・ゼッダ(指揮)

【録音】
2009年7月1,2,4日 バート・ヴィルトバート、クアハウス
第21回ヴィルトバート・ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルにおける実況録音