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ヘルベルト・フォン・カラヤン。この20世紀を象徴する音楽家は“瞬間的に消滅する芸術”をいかにして不滅の芸術として後世に残すかに、己れの情熱のすべてを注いだ。そのためには帝王にも独裁者にもなり、最先端のテクノロジーも取り入れた。そして1970年代に、ヨーロッパの音楽伝統を現代感覚で磨き上げた空前絶後の、しかし孤高の《カラヤン美学》を打ち立てた。その情熱の精華である70年代の演奏は、いまも聴く者を尽きることのない感動に誘ってやまない。〔近藤憲一〕 【演奏】 クリシュタ・ルートヴィヒ(アルト) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン 【録音】 1974年、75年、77年 |
HERBERT VON KARAJAN / ヘルベルト・フォン・カラヤン
オーストリア出身の指揮者 (1908-1989)