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★ドビュッシーの『海』は「海の夜明けから真昼まで」「波の戯れ」「風と海の対話」の3楽章からなる音楽で、『管弦楽のための3つの交響的素描』と題されています。直感的に、まるで絵画のように海を描いており、「交響曲」や「交響詩」といった伝統的な表現を避けています。音楽は印象を与える以上のことはしない、そんな作曲家のメッセージが込められているようです。いっぽうラヴェルの『マ・メール・ロワ』はマザーグースに基づく物語性のある音楽。子どものための4手ピアノ曲として書かれた作品を自ら管弦楽に編曲したもので、すでにある楽想を管弦楽のパレットで精緻に描き直している点でもドビュッシーとは対照的な筆致がうかがえます。 ★指揮のアントネッロ・マナコルダはマーラー・チェンバー・オーケストラの創立メンバーの一人で、8年間にわたりコンサートマスターを務めた元ヴァイオリン奏者。現在は指揮者として活躍中。アーネム・フィルとはマーラーの交響曲第4番(CC-72659)などをCHALLENGE CLASSICSからリリースしています。1ドビュッシー:海 2ラヴェル:マ・メール・ロワアントネッロ・マナコルダ(指揮) アーネム・フィルハーモニー管弦楽団,録音:12017年6月27-29日、22013年8月27・29日/オランダ、アーネム
ANTONELLO MANACORDA / アントネッロ・マナコルダ
イタリア出身のヴァイオリニスト、指揮者