再び三度幕が開く。北からの音と言葉は更なる高みを越えここに至った。CLAMとのハウスプロジェクト「JAPANESE SYNCHRO SYSTEM」に明け暮れた2006年。そこでの大いなる優しさから一転、THA BLUE HERBである。過去の名作達と間違いなく対峙する先行シングル"PHASE 3"は、まさにTBHがTBH足りえるラージなリリックが所狭しと駆け巡る。2NDアルバム"SELL OUR SOUL"、"未来は俺等の手の中"、"ROADS OF THE UNDERGROUND"、"WAY HOPE GOES"とリリースされるごとに文字通りビッグになった彼等。行くも地獄、引くも地獄と日本の中心で叫んだ北のケモノは、ここでしか出せない音楽をまたしても作り出した。そして、逆面に刻まれた"C2C4"。ダンスミュージック古典として名高い1時間に及ぶあの名曲MANUEL GOTTSCHING"E2-E4"から取られたであろうこの曲名。しかし、単なるオマージュには成らず、オリジナルのトビを演出するILL-BOSSTINOのスキルにまたしても脱帽するであろう。この先行シングルを経て、5月には3RD アルバムがリリースされる。もはや言わずもがな。唯我独尊。
