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独自の発展を遂げる日本語ラップの魅力に多方面から迫る!
1970年代初頭にアメリカで生まれたヒップホップ。日本におけるヒップホップの起源のひとつと言われる、いとうせいこう&タイニー・パンクス『建設的』(1986年)から30年、様々な歴史の分岐点を超えて着実に深化/進化し続け、『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系列)を筆頭に熱狂的なひろがりを見せる日本語ラップの魅力に迫る。
特集*日本語ラップ
■インタビュー
シーンを導く表現技法 / Zeebra 聞き手=佐藤雄一
“昭和の残党”の戦い / 般若 聞き手=二木 信
滲みだす“叫び” / KOHH 聞き手=山田文大
自転車(ビート)に乗ってどこまでも / いとうせいこう 聞き手・構成=磯部 涼
■対談
“ヒップホップ”の証明 ストリートを超えて / 漢a.k.a.GAMI ANARCHY 司会=二木 信
系譜の意識 インディペンデント精神と民主主義 / Kダブシャイン 牛田悦正 司会・構成=磯部 涼
■エッセイ/マンガ
日本語ラップ今昔物語(p.k.a.俺が生き証人) / サイプレス上野
イン・だ・ハウス / 入江 陽
日ポン語ラップの美ー子(びーこ)ちゃん Ink Boyz編 / 服部昇大
理由はありませんが / 三宅 唱
ホモ・ルーデンスのビートメイキング / 吉田雅史
■日本語ラップの詩学、あるいはその技法
RAP ATTACK 日本語ラップは何を歌っているのか / 二木 信
なぜ貧しいリリックのKOHHをなんども聴いてしまうのか? / 佐藤雄一
「リアル」になる キャラクターとしてのラッパー / 岩下朋世
■徹底討議
日本語ラップ批評の現在 / 大和田俊之 磯部 涼
■座談会
サイファー/MCバトルの方法論 / DOTAMA ACE CHARLES 司会=佐藤雄一
〈最終戦争を前提にした永遠の停戦〉と〈液状化する世界の境界線上に立つ者共〉として / N/K a.k.a.菊地成孔(JAZZ DOMMUNISTERS/dCprG) OMSB(SIMILAB) Moe(Moe and ghosts)
■地下に根づく音楽
USラップシーンのトレンドの変容と日本語ラップ / 渡辺志保
期待はずれの夢みるオマンコが揉みくしゃにされたいデカイお尻になるまで / 水越真紀
ライマーズ・ディライト / 韻踏み夫
健忘の記憶 楽団ひとり論──ネット、地方、その交点 / 佐々木寛太郎
来るべき日本のヒップホップ映画史のために / 成田雄太
■資料
マイク/マジック/リアリズム 日本語ラップ 一九八二年—二〇一〇年代 / 荏開津広
EUREKA / ユリイカ