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丹念な調査に基づいた確かな選曲と資料性の高さで、ワールドミュージック・ファンの注目を集めているレーベル「OSTINATO」待望の最新作は、アフリカ・ヴァイナル・ファンのトレンドとなりつつあるスーダン! 1970-80年代のスーダンで活躍したアブ・オバイダ・ハッサンと彼の楽団の音源をコンパイル!
エジプトよりも古いピラミッドがまだ残る伝統的なヌビア文化の本拠地メロウェを拠点とした「Shaigiya」族の人々。アブ・オバイダは15世紀にアラビア半島から移住したとされ彼らの子孫であるとされている。彼の率いた二人のコーラスとドラマー、特殊なタンブールにより構成される楽団は、当時の伝統的な音楽のキマリゴトを放棄し、東アフリカ全土で使用されていた楽器を電化させ、新たなサウンドを先導。複雑なヌビアンのリズムと呪術的なコール&レスポンスが渦巻く革新的な彼らの音楽は、1972年にラジオで放送されるやいなやスーダン中に大きな衝撃を与え、各地でのショウは即完売、1970-80年代のスーダンのダンスフロアを熱狂させてきた。
間違いなくスーダンを代表する音楽家であるものの、世界的にほとんど知られていない理由は録音物の少なさにあるだろう。キャリアのなかで100以上の楽曲を書いてきたものの、録音され残されたのは30曲ほど。本作に収められた8曲は、そのなかでも最も驚きとエネルギーに溢れた楽曲を厳選収録している。
2000年代初頭にはスーダンの主要メディアが彼の死を報じ、一方でそれは誤報だという噂もあり、長らく生存不明という時期がしばらく続いたアブ・オバイダ・ハッサン。今回OSTINATOチームがスーダンにわたり7年の歳月をかけて彼について調査。ついに本人と出会うことができ、今回のリリースに繋がったのだという。
OSTINATOらしい確かなキュレーションと資料性の高さが光るコンピレーション。今年の復刻大賞候補としてワールドミュージック・ファンは必携の一枚でしょう!
All songs licensed courtesy of Abu Obaida Hassan
Compiled & Curated by Vik Sohonie & Abu Obaida Hassan
Project Coordination by Ahmed Asyouti
Restoration & Mastering by Michael Graves
Design by Pete White
Calligraphy by Josh Berer
Special Thanks to Philippe Noel (Canicule Tropical), Jannis Stürtz (Habibi Funk), Tamador Sheikh Eldin Gibreel & George of the Acropole Hotel
? Ostinato Records LLC 2018.
ABU OBAIDA HASSAN / アブ・オバイダ・ハッサン