ブラジルの若きジャズメン達が終夜の熱きジャム・セッションを経て到達したジャズ・サンバ(ジャズ・ボサ・ノヴァ)というスタイル。そのムーブメントのまさに中心人物といえる黒人ピアニスト、ドン・サルヴァドールの記念すべき初リーダー・アルバム。ベーシストは後のトリオ・カマラのメンバーとしても知られる才人、エヂソン・ロボ、ドラムにヴィクトール・マンガを従えた最強のピアノ・トリオです。当時のジャズ・ボサ・シーンには珍しく演奏曲のほとんどが自身のオリジナル曲で固められており、セッション性に片寄らないアルバムのトータル感を意識した点も見逃せない魅力でしょう。軽快なハイハットの刻みが心地好いオープニング・ナンバー「TEMA PRO GAGUINHO」をはじめ、要所にエドゥ・ロボ、ドリヴァル・フェレイラの佳曲を織り交ぜた全曲最高な1枚です。