EURO ARTS /
EU /
DVD /
EA2005678 /
2008年09月05日 /
3,455円(税込)
*DVD/NTSC REGION ALL
ジャズ一大レーベルである Blue Note の歴史を様々な角度で紐解く壮大なドキュメンタリー作品。ディレクターには、ジュリアン・ベネディクト。実にこのベネディクト、ヨーロッパの歴史を描いた作品(V.A.『PLAY YOUR OWN THING』)しかり、重厚な歴史を描く天才、と感じる。いずれの作品も、2時間くらいの長さで、何かを伝えることは、非常に困難なもの。描く対象があまりに大きすぎ、構成を間違えば、中途半端な作品に堕してしまう。しかし、数々の演奏、コメント、エピソード、またその背景に音楽を組み合わせ、様々な角度から事実に迫り、重ね合わせていくことで、綴っていく世界は、見るものに思いもかけない重厚なものを残していく。この手法がまず秀逸である。基本手法としては Play Your own Things と同路線のため、一つ一つの映像を長く見たいというファンも確かに多いかもしれない。しかし、ドキュメンタリーとしては、間違いなく成功と言えるだろう。物語は、ファウンダーであるアルフレッド・ライオンとマイケル・カスクーナがドイツからアメリカにわたってくるところから。時、1930年代、ドイツはファシズムが台頭した時代、ジューイッシュの血を持つ者にとっては、非常に危険な時代であり、その歴史は移民の歴史でもある。そして、当然のことながら、Blue Noteは今とはまったく想像もできないような小さなものからスタートしている。しかし、プランに始まり、ポリシー、音楽、全てが最高のものだった Blue Note ~それを、現代のハービー・ハンコックが様々な場面で語る姿はあまりに印象深く、他出演する数々のミュージシャンの言葉は、そのまま、ミュージシャンの歴史でもあり、熱く重い。(それゆえ、発展を遂げたのが Blue Note であるのはいうまでもない)。一方、演奏シーンは、完全な長さのものではないものの、ロリンズの独演、狂気のプロジェクトとも言われた“リズムの饗宴”シリーズに踏み切ったアルフレッド・ライオンのBlue Noteらしく、アート・ブレイキーのアフロなドラミングをフィーチャーした映像はゾクゾクもの。時系列などもただただ年代順の構成ではなく、あえて、レーベルの意志を現代に伝えるミュージシャンの映像などを間間に折込み、時代を立体的に見せる効果も抜群。またバードランドの MC をつとめたことでも有名なアルフレッド・ライオン夫人のハスキー・ヴォイス・インタビュー、そして、ビレッジ・ヴァンガードの電話予約シーン、本当のオリジナル・プレスのアナログのセンターラベルのミニ解説などなど、それらも紛れもない歴史の証言となっている。そして、それら、文字ではとても語りきれないメッセージを経ての最後の最後・・。リバティレコードへの売却、また新星ブルーノートの出発、アルフレッド・ライオンの再登場・・・。このラスト・シーンに感無量になるファンはきっと多いことだろう。?音楽を体験(聴く)するという行為で、一つ一つの作品に相対することが、言うまでもなく、基本であるのは間違いないながら、その作品が集積し、時代が創られていくという事実。それをベネディクトのフィルムは示してくれている。1939年に出発。もちろん出てくるミュージシャンは限られているにも関わらず、視聴後の重みは気持ちいい。ジャケと同様、映像もスタイリッシュ。ジャズが好きな方に是非、お届けしたい作品です。(インフォより)
「V.A. (BLUE NOTE) / BLUE NOTE-A STORY OF MODERN JAZZ」 を購入された方は、こちらの商品も購入されています。