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彼女らの曲を聴くことは例えば、ビートルズやThe LA‘sを聴くことに近い。音楽的記号をすっ飛ばした良さであるがゆえに説明し難いが、一聴すればその魅力がわかる。もしカーリーズの音楽が風化するとしたら、それはこの国がポップスを忘れてしまった時だろう。
これはもう現代日本ポップスの新たな財産である。音自体は極めてシンプルなバンドサウンドで、かつツインボーカルにツインギター、ベース、ドラム、そのどれもが決して技巧的とは言えない。むしろ稚拙な部分さえある。しかし圧倒的に曲がいいのだ。
救心的でありながら全く安っぽくないという意味で、climb the mindやシラオカといった名古屋の名バンド達に匹敵する。(恐ろしいのは、そういった共通点を持ちながらカーリーズの曲の方がよりキャッチーなバブルガムポップスであるという点である。)中心人物のトミー(Gt,Vo)は名古屋屈指のメロディメーカーだと言えるだろう。
加えて、そんなメロディをバンドサウンドでプレゼンするならばもうこれ以外考えられないとすら思える、シンプルで職人的なアレンジ。天然で捕らえてしまったポップスの黄金律と、演奏や歌詞世界を含めたどこか危うい佇まいが奇跡的なバランスで備わっているのだ。
(新譜案内より)
カーリーズ