“しばらく一緒にプレイしていなかった時でも、10分もすればかつてのフィーリングを思い出せるんだよね。2ブロック後にChick がどう展開しようとしているのかがわかるんだ。彼もそうだと思うよ。僕らがこれだけ長く一緒にプレイできるのは、そんな自然な反応がとれるからなんだ。”(Gary)この2人の間に宿る、その<自然な反応>はもちろん本作でも健在である。今回の制作コンセプトは“2人がお気に入りの1940~60年代の作曲家が書いたスタンダード曲、かつ、必ずしも有名ではない隠れた名曲を取り上げる”というもので、収録された10曲の顔ぶれは確かにとりとめがない印象だが、リスナーが実際に聴き進んでいくにつれて、とてもスムーズな流れの芳醇な作品であることに気付くことだろう。冒頭の「Can’t We Be Friends」は、Gary と Chick 双方にとって憧れの存在であるArt Tatum の作品。オリジナルのご機嫌なスイング感を見事に生かした作品だ。続く「Eleanor Rigby」はPaul McCartney の曲で、一転して切迫感を感じさせるアップ・テンポなナンバーに仕上がっている。瑞々しくメロディックな「Chega de Saudade」はAntonio Carlos Jobim の初期の作品で、2人がStan Getz について学んでいた1960年代のレパートリー。Jobim の作品は「Once I Loved」も取り上げている。Bill Evans の「Time Remembered」 、Dave Brubeck の1959年の名作『Time Out』からの「Strange Meadow Lark」といったスタンダード・ジャズもしっかりライアン・アップ。その2曲に挟まれて収録されているタイトル曲「Hot House」は、Cole Porter の「What Is This Thing Called Love?」を基にしたTadd Dameron の曲で、「レコーディングの時に、サビの後のソロをどちらが取るかお互いはっきりわからなくて、結局、両方がソロを始めてしまったんだ。ところがそれが意外と良くてさ、そのままにしてあるんだよね。」(Gary)とのこと。(infoより)
1. Can't We Be Friends
2. Eleanor Rigby
3. Chega de Saudade
4. Time Remembered
5. Hot House
6. Strange Meadow Lark
7. Light Blue
8. Once I Loved
9. My Ship
10. Mozart Goes Dancing