1,781円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
グライムスと並ぶ宅録女子ムーヴメントの代表アクト、早くもシーンに復帰!
グライムスを筆頭にマリア・ミネルヴァ、ジュリア・ホルター、インガ・コープランド(ハイプ・ウィリアムス)らの活躍で活況を迎えるインディー・ダンス・シーンの宅録女性クリエイター達。
中でもミシガン州アナーバー出身、ブルックリンを拠点に活動するローレル・ヘイローの音楽は、テクノへの憧憬を滲ませながら展開するサイケデリックな音と魅力的な歌声によって、誰とも比較することの出来ない輝きを放っている。
<ハイパーダブ>からの2作目となる本作において、彼女の音楽性は驚くべき変化を見せている。
ここでは『クァランティン』以降のツアーで感じた即興性への興味を反映し、サンプリング素材を自身で演奏して編集/再構築。
今年5月に発表した『Behind The Green Door EP』の方向性を推し進めてヴォーカルを排除し、「Oneiroi」(M-2)を筆頭にデトロイト・テクノ、UKテクノ、ジャーマン・テクノ譲りの硬質なビートを前面に打ち出している。
いわばベッドルームでの恍惚を抜け出して、フィジカルなサウンドを追及しているのだ。
しかし静謐なピアノが鳴り響く「Dr. Echt」(M-1)と「-Out」(M-9)で全編を挟む構成や、「Chance Of Rain」(M-4)や「Ainnome」(M-8)でのバレアリック・ハウスへの接近は作品にディープな深みを加え、フィジカルに訴える音と従来の神秘的な雰囲気とを見事に融合。
その一見矛盾する要素によって、ここにはローレル・ヘイローの多様性、そして高貴なまでの実験精神が鮮やかに閉じ込められている。
また、アートワークにはミシガン州や米中西部~大西洋岸中部の工業地帯ラスト・ベルトをテーマに作品を制作する彼女の父親が、1970年代に制作した作品が使われたのも特筆すべき点だろう。
活況を迎えるインディー・ダンスはどこへ向かうのか?本作の音は間違いなくその鍵を握る一つであり、同シーンを新たな地平へと導いてくれるに違いない。
LAUREL HALO / ローレル・ヘイロー