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90年代の代表的インディー・レーベル「ナツメグ」のコンピレーション第一弾!レゲエ編!
ナツメグ・レーベル第一弾作品のピアニカ前田のシングルから、チエコ・ビューティ、松竹谷清のTOMATOS、ザ・スカタライツのSAX奏者ローランド・アルフォンソ(1998年他界)、DUB MASTER X(こだま和文、 YOU THE ROCK参加)まで!ライナー・ノーツ:後藤茂貴(ex.TOMATOS)。ジャケット画:ヤギヤスオ。アーティストについて
解説より
ナツメグレーベル(代々木のライヴハウス「チョコレート・シティ」が母体となり1989年12月に設立したインディー・レーベル。KING ZABBY氏がプロデューサーとしてかかわる)のコンピレーションアルバムが2011年12月リリースされる。時間は今から約20年前へと遡る。JR代々木駅西口から代々木ゼミナールの右を下り、カンボジア料理店の老舗を右に見ながら約7分歩いた先のビルの地下2階に代々木チョコレートシティはあった。最初小岩からスタートしたチョコレートシティはその後代々木に移転(代々木初日の旗揚げLIVEは当時僕がドラムスを担当していたTOMATOSだった)。代チョコはクラブシーンという言葉がまだ出来る前、スチャダラパーを輩出したイベントCHECK YOUR MICやデビュー遥か前のRIP SLYME、EAST END、 DJ KRUSH、MURO、RHYMESTER等のヒップホップ、ランキンタクシー、チエコビューティ、BOY-KEN等のREGGAE、Nails of Hawaiian等のPUNK、SNUFFY周辺やギターウルフ等のガレージ系、渋さ知らズによる毎週末深夜のライヴイベント「地底の宴」、当時日本ではまだ珍しかったレイヴ・パーティ「WATER」等、ジャンルを超えたイベントを展開し、アメーバのように東京そして日本全体に広がり、ライヴハウスという枠では収まらない、代々木発の非常にアグレッシブかつ刺激的な新しい「音」新しい「スタイル」そして新しい「メッセージ」を発信させた「場」でした。そしてその代チョコから生まれた、ナツメグレーベル総勢50近くからなるアーティストの中から、今回収録された9アーティスト14曲、特筆すべきはRoland Alphonso meets Good Baites with Pianica Maeda/Tendly」ザ・スカタライツのSAX奏者ローランド・アルフォンソ(1998年他界)1992年にリリースされた音源より。DUB MASTER X/Tokyo Duv Story(Over road Remix)1992年リリース、当時TVの深夜ドラマで流れていた音源。1990年代初頭、日本経済バブル崩壊直前、クリスマスの予約がいっぱいの高級ホテル、タクシー代や飲食費が会社の経費で落ちて、新しいビルがどんどん立ち上がる一方、そんな日本に疑問を抱き国境を越えて旅するバックパッカー達、うねるような混沌の中、ひっくり返されたおもちゃ箱から良いもの悪いもの数限りなく放出され、エンディングへ向かい踊り狂うレイヴ・パーティのような熱狂と盛り上がりの時代から届けられた宝石のような「音」の数々。
---後藤茂貴
オムニバス(ピアニカ前田,DUB MASTER XTOMATOS他)