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小沼純一、待望の映画(と)の音楽の論考集。
約100本の、映画と音楽の豊かな関係。
相模大野図書館報「さがみおおのらいぶらりーにゅーす」(No.79)にて紹介されました!
「BRUTUS」 (No. 791) 特集「なにしろ映画好きなもので。」にて紹介されていました!朝倉史明さんによるご紹介です。
「読売新聞」(7/7文化面)にて書評が掲載されました!
「母の友」8月号にて、書評が掲載されました!
「キネマ旬報」(6月下旬号)にて書評が掲載されました!
「読書人」(6/7)にて書評が掲載されました!評者は北小路隆志さんです。
「intoxicate」#103にて書評が掲載されました!評者は村尾泰郎さんです。
「サウンド&レコーディング・マガジン」6月号に書評が掲載されました! 評者は横川理彦さんです。
「映画秘宝」6月号に書評が掲載されました! 評者は馬飼野元宏さんです。
Book newsにてナガタさんが紹介してくださいました!
CINRAで紹介されました!
映画音楽は死語になりかけている、
映画は何かもの凄く大切なモノを失いかけている。
――岩井俊二
英語が話せない人にとっての洋楽は、
もうすっかり愉しみ尽くしたと思っていても、
まだ半分ぐらい、場合によっては半分以上、愉しみが残っている。
映画に流れる音楽を漠然と、美しいBGMとしてだけ聴いている人にとっての映画も、
また同じである。
――菊地成孔
<目次>
映画(と)のサウンドをめぐる私感 断章
第1章 映画の音楽
1 オリジナルスコア I
ギーズ公の暗殺、8 ½、永遠と一日、エンニオ・モリコーネ テオレマ/海の上のピアニスト、モーリス・ジャール インタヴュー、リプリー、善き人のためのソナタ、フィールド・オブ・ドリームス、デカローグ、女優マルキーズ、カティンの森、ポー川のひかり、デュラス 愛の最終章、大停電の夜に、五月のミル、コッポラ胡蝶の夢
2 オリジナルスコア II
鉄男 THE BULLET MAN、未来世紀ブラジル、ウォレスとグルミット/チーズホリデー ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!、人生は、奇跡の詩、クリーン、ゴジラ対メカゴジラ、キリング・フィールド、アブラクサスの祭、頭山
第2章 音楽の意匠
1 クラシック/ミュージカル/ジャズ/現代音楽
そして愛に至る、危険な関係、シスタースマイル ドミニクの歌、アンナ・マデリーナ、王は踊る、モンテーニュ通りのカフェ、クリスマス・ストーリー、熊座の淡き星影、ヴィーナス、ジャック・ドゥミ初期作品、ロバと王女、台北の朝、僕は恋をする、ワイルド・マン・ブルース、マンハッタン、建築家の腹、コヤニスカッツィ、眼を閉じて、エクソシスト
2 ローカリティ
黒い眼のオペラ、黒猫・白猫、風の丘を越えて 西便制(ソビョンジェ)、北京ヴァイオリン、スプリング・フィーバー、少年、機関車に乗る、パン・タデウシュ物語、ガッジョ・ディーロ、チェド、タンゴ・レッスン、タンゴ ガルデルの亡命、夜になるまえに、キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~、バスキアのすべて
第3章 いま─ここにある音/音楽
1 ドキュメンタリー
ヴィニシウス ~愛とボサノヴァの日々~、ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド、ヴィットリオ広場のオーケストラ、パリ・オペラ座のすべて、ブリュノ・モンサンジョン インタヴュー、アート・オブ・トイピアノ/マーガレット・レン・タンの世界、朱鷺鳥 創作能「トキ」の誕生
2 わたしの音/音楽
シャンドライの恋、ミルコのひかり、悲しみのミルク、四川のうた、ある歌い女の思い出、わが故郷の歌
第4章 サウンドスケープ/声/音
1 サウンドスケープ
アンナと過ごした4日間、珈琲時光、7本のキャンドル、シルビアのいる街で、鏡、エレニの旅、エイリアン、東京兄妹
2 音楽/音/声
四月、山村浩二アニメーション、人間失格、森崎書店の日々、インディア・ソング、去年マリエンバートで、ベニスに死す、トスカーナの贋作、ハーフェズ ペルシャの詩、アンナ・マグダレーナ・バッハの日記
補遺 ソニマージュ ジャン=リュック・ゴダール
はなればなれに、映画音楽的音楽
デザイン : 田部井美奈
カバー・表紙・扉ビジュアル : デール・バーニング
JUNICI KONUMA / 小沼純一
小沼純一(こぬま・じゅんいち)
1959年生まれ、早稲田大学文学学術院教授、音楽文化研究、音楽・文芸批評。1997年度、第8回出光音楽賞(学
術研究部門)受賞。「音楽文化」の視点から、音楽、映画、文学、舞台、美術など幅広い著述活動を展開。音楽誌、
文芸誌などに寄稿多数。主な著書に『オーケストラ再入門 シンフォニーから雅楽、ガムラン、YMO まで』(平
凡社新書)、『武満徹 音・ことば・イメージ』『ミニマル・ミュージック』『アライヴ・イン・ジャパン』(以上、
青土社)、ほか多数。訳書にミシェル・シオン『映画の音楽』(みすず書房・共同監訳)、マルグリット・デュ
ラス『廊下で座っているおとこ』(書肆山田)など。坂本龍一総合監修による音楽全集「schola(スコラ)」シ
リーズの選曲・執筆にも携わる。