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マジカル・ポップメイカー、ブレント・キャッシュの3rdアルバム『The New High (ザ・ニュー・ハイ)』は、まさにタイトルが物語る通りの夢見心地のメロウポップスの高み。眩い輝きを放つメロディと華麗なアレンジで聴かせる美しき名盤の誕生です。

■”空想帯”付き

デビュー作『ハウ・ウィル・アイ・ノウ・イフ・アイム・アウェイク』、2ndアルバム『ハウ・ストレンジ・イット・シームズ』が当社レーベル『プロダクション・デシネ』よりリリースされ、未だに人気のジョージア州アセンズ出身のSSW、ブレント・キャッシュの実に6年ぶりの3rdアルバム。過去作から変わらぬ純度の高い1960~70年代の最高のサンシャインポップスの良いところを抽出し、程よい現代的センスで表現したメロウでドラマチックなソフトロックに、アコースティックギターを軸に聴かせる70’sのSSW的な味わ深いナンバーなど、良曲目白押しです。カラフルなソングライティング、緻密で華麗なオーケストラ・アレンジもさらに小気味良さを増し、めくるめくハーモニーと、自らの甘く澄んだ歌声で聴かせるそのクオリティは本物です。
オープニング、抑制を効かせつつもドラマチックに展開していく「 A1. The New High」から良いですが、サビのメロディも心に残る王道の60sポップ的な「A2. Out for Blood」、イントロのジャジーなアレンジが格好良い「A3. The Wrong Thing」、まるで1970年代の上質のSSWが歌うようなアコースティックポップ「A5. Dim Light」、華麗な弦が舞うイントロから心躍る「B2. Edge of Autumn」、「B6. Perfection Comes Near」、ピアノの伴奏を軸にしっとり聴かせる 「B4. The Dusk Song」、「B5. Fade/Return」など、全く期待を裏切らない傑作に仕上がっています。