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フランスの鬼才ピアニスト、ブノワの作品にあのマーク・ターナーが参加。マークが9.11以降、N.Y.から去ったという話を聞いた時はこれほどの才能が止まってしまったら哀しい。と思ったものだけれど、嬉しいことに全く止まっちゃいない彼の音がここにある。
逆にこのアルバムを聴くと、その外に出てよかったのでは。と思える。全曲ブノワの曲だが、ターナー節全開。オーソドックスなバップがお好きな方には、“コ難しく”てたまらないのだろうけれど、このクネクネウネクネするフレーズ、ユニゾンしたり、自由にかっとんでみたり、ヴィオラと怪しい音出してみたり、メチャメチャ、スリリング。白熱するのにクール!頭脳と感性のせめぎあいから匂うこの危険なムードに鳥肌が立った作品。
(関口滋子)
その昔ディスク・ユニオン横浜店に来店した際はジョン・テイラーの「覚醒」や、あまりフランスでは流通していないというhatLOGYレーベルのCD、当時アメリカ盤しかCD化されなかったオーネットの「IN ALL LANGUAGES」などをしこたまお買い上げ。店内で「IT'S A DREAM SHOP!!」と叫んだ事が、今や懐かしい伝説と化しているブノワ・デルベック。近年エレクトロ系の作品のリリースが続きましたが、久々のアコースティックな演奏です。ジャズ・フェスティヴァルの為に組んだ特別なバンド。と言う事ですが、異色の共演となったマーク・ヘリアスやマーク・ターナーを迎え、アブストラクトながら彼らの個性も殺さないスリリングなコンテンポラリー・サウンドに仕上がっています。パーカッシヴなブノワのプレパード・ピアノを軸に複雑なリズムが交叉しあう7曲目からラストの8曲目にかけては特にカッコいい!今までブノワとは縁遠かったポスト・バップ・ファンの方々にもオススメの快作!
(青木弓)
BENOIT DELBECQ(p,sampler),MARK TURNER(ts),OENE VAN GEEL(viola),MARK HELIAS(b),EMILE BIAYENDA(ds) |