2,530円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
学問~文化の香り高いマサチューセッツ州出身の女流ピアニスト、マギー・スコットの79年リリースのセカンド・アルバムが世界初CD化。
彼女は、70年代からひっそりと自主制作で活動を続けるローカル・ジャズ・アーティストですが、このアルバムはあのサバービアなどでも取り上げられて、日本では今でも高い人気を誇る一枚です。その最大のポイントと言えるのは、CDでは1曲目に収録した(LPではB面1曲目)大スタンダード・ナンバー「Summer time」のグルーヴィーなアレンジによるカバーでしょう。腕利きジャズメン達による力強い演奏とマギー自身による歌声は、荒削りな中にジャズ本来の持つエネルギーが感じられて圧巻です。一時期はジャズ系DJ達によってパワープレイされ、かなりフロアを賑わせたようです。もちろんアルバム中の白眉の一曲でもあります。2曲目の「Make It With You」は、アメリカのソフト・ロック・バンド、ブレッドの70年の大ヒット曲のカバーです。流れるようなミッド・テンポのロマンチックなナンバーです。
この他には、チック・コリアの「500 Miles High」をラテンなアレンジでカバーした5曲目、そしてアルバム中唯一ホーン・セクションを前面に押し出した、ハード・バップなインスト・ナンバー8曲目「Love For Sale」あたりがオススメです。スティーヴィー・ワンダーの手による「You And I」をカバーした4曲目は、アルバム・タイトルにもなっているしっとりとした王道のバラードです。
全体としては、ローカル・プレスの熱気漂う、聴き応えのある正統派のジャズ作品となっています。このアルバムをリリースした後マギー・スコットは、数枚のアルバムをやはり自主制作していますが、今では名門バークレー音楽大学校で教鞭をとっているようです。
MAGGIE SCOTT / マギー・スコット