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※LP/180g重量盤
ジョージ・ベンソンに関しては、歌が好きという人と、ギターが好きという人に好みが分かれるみたいだ。私の場合は、ポップ・スターとしてのベンソンも嫌いではないけれど、やはりギタリストとしてのほうに魅力を感じていた。しかしこの作品を聴いて、考えが変わった。前作『アブソルート・ベンソン』はギター中心のアルバムで、これは全面的にヴォーカルをフィーチャーした作品。となると、それほど好きになれないはずなのに、すっかり気に入ってしまったのだ。1970年代ソウル・ミュージックをほうふつとさせる、ちょっと懐かしい感じのテイストがいい。もちろんギターも弾いているが、もしギターをまったく弾かなかったとしても構わないという気さえする。それほどベンソンの歌声はセクシーでチャーミングだ。プロデュースはR&B畑のジョシュア・トンプソン。アコースティック・ギタリストが参加していて、それがかつてのアール・クルーとのコラボレーションを思い出させたりするところも憎い。リチャード・ボナの参加も魅力だ。(市川正二)
GEORGE BENSON / ジョージ・ベンソン