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帝王マイルス幻の音源シリーズ第5弾!第2期黄金クインテット時代の未発表スタジオ録音「マイルス・スマイルズ」発売から50年目に、約2時間のセッション・テイクが初発売
2011年から発売が開始された帝王マイルス・デイビスのお宝発掘音源シリーズ第5弾!第2期黄金クインテット:マイルス・デイビス(トランペット)、ロン・カーター(ベース)、ハービー・ハンコック(ピアノ)、ウェイン・ショーター(サックス)、トニー・ウィリアムス(ドラムス)による1965年~68年にかけての録音で構成された3枚組。オリジナル4トラック・マスターテープから2016年7月に24ビット/192 kHzで新たにマスタリングされた音源を収録。1960年代後半、マイルスが革新的なスピリットで新たな音楽的方向性を打ち出したサウンドの深奥にせまる内容となっている。
今年が発売から50年目となる、笑うマイルスが表紙の『マイルス・スマイルズ』(66)を筆頭に、『ソーサラー』(67)、『ネフェルティティ』(67)、『ウォーター・ベイビーズ』(68),『マイルス・イン・ザ・スカイ』(68)からの選曲で実際のマスター・テイクとの聴き比べが出来、録音現場での臨場感を体感できる曲順も魅力だ。リハーサルをふくむ全セッション・リール、パッチ・テイクやスタジオでの会話等、帝王マイルスがスタジオで実際に音世界を構築・創造していく過程をおさめた音によるドキュメントとしても興味深い。
この企画のプロデューサーには、ビートルズやボブ・ディランを手がけたスティーヴ・バーコウィッツ、マイケル・カスクーナ、リチャード・シーデルというグラミー賞受賞チームが名を連ねている。「サークル」「オービッツ」「ドローレス」「フリーダム・ジャズ・ダンス」は1966年10月24日コロンビア30th ストリート・スタジオでの録音。「ジンジャー・ブレッド・ボーイ」「フットプリンツ」は1966年10月25日同スタジオでの録音。フル・セッションを収録しているため演奏はもちろん、スタジオで交わされた会話も収録している。「マスクァレロ」はこれまで未発売だった別テイクで 1967年5月17日コロンビア30thストリート・スタジオでの録音。「ウォーター・ベイビーズ」「ネフェルティティ」は1967年6月7日、「フォール」は1967年7月19日、「カントリー・サン」はリズム・セクションのリハーサルのみの収録で 1968年5月15日録音。「ブルース・インF」はマイルスのピアノに合わせウェイン・ショーターがデモしているレア音源だ。
生誕90年のマイルス・イヤーに放つ発掘音源は、マイルスが60年代の終りに近づくにつれて突き進んでいく革新的な音楽世界をより深く理解するヒントとなるにちがいない。(新譜案内より)
MILES DAVIS / マイルス・デイビス