3,300円(税込)
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ジャズヴァイブの第一人者・赤松敏弘による通算15枚目の新作。
市原ひかり、ハクエイ・キム、赤松のフロント3人の新たな試みと若手新人の起用による確信に満ちた世界を創造。
<収録曲解説>
1. アヴェニュー・ツー Avenue-II (作:赤松敏弘)
赤松敏弘(vib)市原ひかり(flh)ハクエイ・キム(piano)須川崇志(b)小山太郎(ds)
2015年秋にトリオ編成用に書いた組曲アヴェニューの中からセレクトした曲。ゆったりとした気分で音に耳を傾けてほしいとの思いからアルバムの1 曲目に配した。
2. シノニム Synonym (作:赤松敏弘)
赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(piano)平石カツミ(b)小山太郎(ds)
赤松が子どもの頃に思い浮かべたメロディーをもとに出来上がった曲。シノニムとは「同意語」という意味。最後のどんでん返しが興味深い。
3. ジャイアント・ステップス Giant Steps(作:J.コルトレーン)
赤松敏弘(vib)市原ひかり(tp)須川崇志(b)小山太郎(ds)
ドラマー小山太郎をフィーチャーした、ジョン・コルトレーンの最も有名な曲。ハードでシリアスな印象の曲にアプローチすると、どこにも無い軽快なステップスに仕上がっている。
4. フラッシュ・オブ・ジーニアス Flash of Genius(作:赤松敏弘)
赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(piano)
ハクエイ・キムとのデュオ。時間をかけて二人の意見を出し合っているうちにこの形が見えて来た。二人にしかできないタイムラインを「流れ」として感じながら表現した曲に。
5. シックス・エヌ Six-N (作:赤松敏弘)
赤松敏弘(vib)酒井麻生代(fl)佐々木優樹(g)平石カツミ(b)小山太郎(ds)
赤松が恩師ゲイリー・バートンにバークリーで毎週月曜日に習っていた頃のレッスン場所がボイルストーン校舎6階の6N。赤松がジャズとヴァイブに興味津々で聞き始めた頃の思い出と、今年亡くなってしまったギターのラリー・コリエルに捧げている。
6. プレイアデス Pleiades (作:赤松敏弘)
赤松敏弘(vib)酒井麻生代(fl)
フルートの新人、酒井麻生代をフィーチャーしたデュオ。彼女により自由に笛らしくのびのびと演奏してもらうように用意した曲。
7. リミニシェンス Reminiscence (作:市川秀男)
赤松敏弘(vib)市原ひかり(tp)須川崇志(b)小山太郎(ds)
ベテラン・ピアニスト市川秀男のオリジナルをトランペットとヴァイブ・トリオの編成で演奏。市原ひかりとのクァルテットのテーマソングのようになっているが録音するのは初めて。若いベーシスト須川崇志のフレッシュな演奏にも注目。
8. ロスト・イン・ニュータウン Lost in Newtown (作:ハクエイ・キム、詩:市原ひかり)
赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p,moog)市原ひかり(vocal, flh.tp)
ハクエイ・キムの名曲「Newtown」に、市原ひかりが作詞、ヴォーカリストとして録音。「Newtown」はハクエイ・キムと知り合った2011年の11月以来、デュオやバンドでのプログラムに欠かしたことのないレパートリー。この独特の世界感は他の誰にもない世界。
9. ベイビー・ウォント・ユー・プリーズ・カム・ホーム Baby won't you please come home(作:C.ウィリアムス)
赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(piano)平石カツミ(b)小山太郎(ds)
1920年代にベッシー・スミスが歌ってヒットしたブルースの古典。ヴァイブの演奏に始まり、他のメンバーによるソロが続く。
録音/2017年6月29日、30日 @ Sound City Setagaya Studio
チーフ・エンジニア:今関邦宏
アシスタント・エンジニア:青木礼門、藁谷奏夢
プロデューサー:赤松敏弘
(新譜案内より)
TOSHIHIRO AKAMATSU / 赤松敏弘
世界的ヴァイビスト、ゲイリー・バートンも認める日本を代表するヴィブラフォン奏者。1982年Annex’82で審査委員のジョージ・デュークから特別賞、ベストプレイヤー賞、審査員特別賞を受賞。89年バークリー音楽大学ヴァイブ専攻ジャズコンポジション科卒、帰国後90年に「アンファンIII/フィーチャリング赤松敏弘」(ポリドール)でメジャーデビュー。その後ファンハウス、VEGA、スリーブラインドマイスなどから2020年までに通算16枚のアルバムをリリース。2003年作「STILL OH THE AIR」はスイングジャーナル誌ジャズディスク大賞 日本ジャズ賞ノミネート。市川秀男、鈴木良雄、日野皓正などのバンドで活躍。ソリストとして、オリジナルラブ、藤本恭子、角松敏生、bird、葉加瀬太郎、村上ゆき等のアルバムに参加。近年はアルバムプロデュースも多く、手がけた静岡のバンドGPSY VIBSのアルバムが星野源や細野晴臣の番組で紹介されるなど、ジャンルを越えた支持を得る。2023年、AMS RECORDを発足、新しい時代の音楽発信を開始。ヴィブラフォンをゲイリー・バートン、マリンバを安倍圭子に師事。愛媛県松山市出身。