3,056円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
話題作「オール・リスト」から五年。待望の新作は「オール・ラフマニノフ」作品。
「三万一千個」以上の音符を暗譜し、録音に挑んだ鬼才の真髄を感じてほしい。
曲目に寄せて
●コレルリの主題による変奏曲
1931年に作曲された、20の変奏からなる作品。ロシア革命から逃れるため、1918年に渡米してから亡くなるまでの26年間のなかで作曲された唯一のピアノ曲。この曲は、アルカンジェロ・コレルリ(1653-1713)のヴァイオリン作品である≪12の独奏ソナタ集作品5≫の第12曲<ラ・フォリア>を基にして作られた。(フォリアは、イベリア半島を起源とする舞曲のことであり、コレルリが創作したものではない。)哀愁を帯びた天上的な旋律から始まり、荘厳な響きを感じられるクライマックスまで、どこか切なさを感じるような曲想が心にしみる。
●前奏曲 作品3-2 鐘
前奏曲作品3-2は、1892年に作曲され、初演は同年にラフマニノフ自身により行われた。この曲が爆発的な人気を獲得したことにより、ラフマニノフは一躍有名になり、自身の演奏会のアンコールでは、必ずこの曲を演奏した。クレムリン宮殿の鐘の音にインスピレーションを得て書かれたといわれており、全体的に荘厳な雰囲気を醸し出している。
●前奏曲 作品23-5
1901年に作曲された。前奏曲作品3-2鐘とともに、人気の高い楽曲。冒頭は、行進曲のようなリズムから始まり、中間部に現れるもの悲しいメロディーが美しい。
●絵画的練習曲 作品39より
1916年から1917年にかけて作曲された。ラフマニノフがロシアで作曲した最後の作品。この頃、ラフマニノフは、第一次世界大戦の開戦や、友人のスクリャービン、旧師タネーエフ、父親の死を経験した。全9曲からなる作品39は、こうした経験の影響を受けているかのような、ラフマニノフらしい悲哀を帯びている。
第1番 不気味な雰囲気が漂う楽曲。左手のオクターブの進行と、右手のメロディーの急速な動きが特徴的。
第2番 神秘的な印象を受ける楽曲。左手の3連符の伴奏と、右手のふわふわとしたメロディーが心地よい。
第4番 躍動的なリズムが特徴的。重厚な和音が鳴り響く部分と、軽快で繊細な部分の対比が独特な雰囲気を醸し出す。
第7番 葬送行進曲。友人であったスクリャービンの葬儀の様子の影響を受けていると考えられている。
第8番 浮遊感が漂う楽曲。切なさを感じさせるような清澄な旋律が美しい。
第9番 9曲の中で唯一、長調で書かれている。
第9番は、それまでの迷いを彷彿とさせる曲想とは異なり、自信と余裕を感じられる。曲の締めくくりでもあり、曲集の締めくくりでもある、最後の5連打を鳴らし終えた瞬間に、ラフマニノフの未来への前向きな決意と熱狂を感じることができるだろう。
坂内くらら(Clara Bannai)
■川村奈美子■プロフィール
10才で韓国の音楽会に、12才で米国のTV演奏出演。16才で日比谷公会堂にて東京フィルハーモニー交響楽団と協奏曲を演奏。18才までにオーストリアザルツブルク「国立モーツアルテウム音楽大学国際サマーアカデミー選抜修了演奏会」や東京に於いてジョイントリサイタル等に出演。以後、ヨーロッパ、アメリカ合衆国、アジア諸国の国際音楽祭やTVでピアノソロ、ピアノトリオ、協奏曲などを演奏のほか、国際コンクール上位入賞。ニューヨークカーネギーホールで演奏。ピアノソロ等国内外でCDが11タイトルリリースされ、ピアノ演奏/作曲を担当した英語版CD付絵本は11タイトルが出版されている。そのなかで、CDオール・リストは、TOKYO FMの番組で、川村奈美子の「オール・リスト」特集番組がオンエアされた。CDサンキュー・フォー・ザ・ミュージックは、国内外の話題のCDに選出され、USENで繰り返し放送されるなど、高い評価を得ている。コンクールの審査員及び後進の育成にも携わる。公益社団法人日本演奏連盟、公益財団法人日本ピアノ教育連盟、リスト協会会員。これまでに佐藤道子、笹部陽子、マックス・エッガーの各氏に師事。 (資料提供:ティートックレコーズ)
【演奏者】
川村奈美子 (ピアノ)
NAMIKO KAWAMURA / 川村奈美子
日本のピアニスト
発送まで4日~1週間程度要します。
→中古品をお求めの際はあらかじめこちらをご確認ください
オール・ラフマニノフ (UHQCD)
980円(税込)
カートに商品が追加されました。