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YASKO上条

THE THRILL IS GONE / ザ・スリル・イズ・ゴーン

CUSTER / JPN / CD / CUSTER001 / 2010年03月06日 / 2,800円(税込)

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東京は文京区の湯島にあるジャズライブハウス「カスター」へは何度か友人と訪れたことがあり、オーナーのYASKO上条の歌も少し聴いたことはあったが、今回改めて本アルバムを聴き、その味わい深い歌と豊かな表現を堪能した。素直に歌っているのがいいし、声には艶やと若々しさがあり、グルーヴ感というか、スイング感があるので、聴き進むうちに、うきうきしたいい気分になれる。こういうジャズヴォーカルは意外に少ないのである。彼女はヘンリー倉田、島田敬穂、後にドリー・ベイカーに師事して22才から歌っているという。しかもオーケストラで歌うことが多く、横浜のナイトクラブや水道橋の後楽園のウィークエンドダンスで、シャープやブルーコーツ、ニューハード等のバンドなどで歌ってきたというが、ビッグバンドで歌ってきた経験は貴重だとおもう。ビッグバンドで歌うということは譜面で歌うということであり、彼女の歌に昔のスイング時代に流行したバンドシンガーの流れに通じるレトロな雰囲気が感じられるのもそのためではないだろうか。アレンジを受け持ったピアノの福井ともみも「2管アレンジもジャズの音ながらのレトロ感があるわかりやすいアレンジにしてみた」といっている。本アルバムでは4曲に2本の管(トランペットとテナーサックス)が用いられているが、ビッグバンドで歌ってきた彼女にとっては、2本管入りのアンサンブルで歌うのは心地よいだろうし、彼女の歌を生かすよい結果も生んでいる。また2本管が入ることでサウンドがリッチになり、ジャジーなサウンドが強調される結果を生んでいる。また福井ともみの編曲がすばらしい。ジャズヴォーカルとジャズサウンドを一緒に楽しめるという、ヴォーカルアルバムとしては特別にぜいたくなCDとなっていると思う。
<岩浪洋三氏のライナーノーツより抜粋>

YASKO上条(Vocal) 福井ともみ(Arrangement, Piano) 高嶋宏(Guitar) 野中英士(Bass)山下暢彦(Drums) 伊勢秀一郎(Trumpet, Flugelhorn) 岡淳(Tenor Sax, Flute)尾田悟(Tenor Sax)
2009年6月2日録音
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