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1. (I'VE LOST MY)TAYLOR BURTON
2. KOH-I-NUR
3. ORBITS
4. DES`UTE
5. ASCENT
6. MONKEY MUSH DOWN
7. DISMISSING LOUNGE FROM LIMBO

NARUYOSHI KIKUCHI 菊地成孔

DUB ORBITS / ダブ・オービッツ

イーストワークスエンタティンメント/ewe records / JPN / CD / EWCD0154 / 2008年07月15日 / 3,000円(税込)

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2008年7月度スタッフ推薦盤!!
「ジャズ」はもっとかっこいいはずだ。そんな切なる想いが見事に具現化された。ひとつのテーマとして「モダン・ジャズと(ダブ処理に代表される)エレクトロニクスの融合」を掲げる今作は、昨年12月に発売されたばかりの1stに続くこのバンドとしての2nd。曲調はよりキャッチーに、質感の艶やかさを増しているように感じる。それが人工的な「甘さ」によってうわべを飾るだけの行為かといえばむしろまったく逆で、この色気はもっと本質的なところ、根源的なところから生じているものなのだと思う。ほぼ一発録りのようなアンサンブルと徹底した個別での録音が半々、だという割合は前作と同じで、やはり前作同様、それらの素材に徹底的な解体・再構築作業が施されている。CD-Jによるスクラッチ音やカオスパッド、シンセセイザーなどによるエフェクトがふんだんに散りばめられているが、それらは決してギミック的に響くわけではなく、生楽器から生み出された音たちと等価に存在している。編集前の「素材」だけで一流の作品を創り上げるであろう、類稀な演奏能力を持つ各人の演奏と、リアルタイムで施されたわけではないエフェクトを融合させ、このように極めて野蛮で極めて優雅な作品に仕立てあげてしまう力! ショーターの「Orbits」とザヴィヌルの「Ascent」という2つのカヴァー曲、各メンバーによる5つのオリジナル曲で構成され、特にビートが強調されたラスト2曲の一聴で人を惹き止める力は強烈。見た目や形態は違えど、マイルスが初めてパーカーの演奏を聴いた夜に感じ、生涯それを追い求めたという、「あの感覚」。それにも似た、ごく一部のジャズ・ミュージックだけが持つとてつ
もない力。そういったものを追い求め続ける意志が生み出した、現代ならではの、先人たちから受け継がれた、かっこいいジャズ・ミュージック。

菊地成孔(ts,CDJ,key,bongos,whistle),坪口昌恭(p,KAOSS PAD,"M"operation),パードン木村(digital effect,KAOSS PAD,synth), 類家心平(tp),鈴木正人(b),本田珠也(ds)
お茶の水ジャズ館 戸畑
4948722356691