ヤコブ・ブローのグループ「beautiful day」や、デンマークのradiohead風インスト・ポスト・ロック・バンド「once around the park」など、ただのコンテンポラリー・ジャズ・サックスとしてだけではない幅広いサウンドを聴かせてくれるヤコブ・ダイネセン。リーダー前作から引き続いてのナシート・ウェイツ(Jason MoranのBandwagonや、Peter Brotzmannとのデュオ、かつてのMark Turner Quartetなどの経歴を持つ)、そして盟友ヤコブ・ブローが共演している所がポイントです。最近のナシート・ウェイツは作品ごとに本当にマジカルな展開を叩き出してくれます。これは、彼にしかできない「ナシート・スタイル」が開眼、進化したに違いない!4曲目のベン・ストリートのリズム・トリックに応じつつヤコブ・ブローとナシートの溜めまくり絡みは必聴!普通の4拍子とは思えない複雑なアクセントなのに、ヤコブ・ブローは印象的なフレーズをちゃんと残すのがすごいです。beuaiful dayでの曲もやってますが、メインストリームなジャズ曲もあり、アルバムとしての完成度が高いです。そしてナシート効果がとにかくすごい!
JAKOB DINESEN(ts), JAKOB BRO(g), BEN STREET(b), NASHEET WAITS(ds)
