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才能に満ちあふれた若者が続出している現代イタリアのジャズ・シーンですが、日常的なライブの場ではオーソドックス・スタイルで味の深まったベテランに対する支持も健在です。たとえばこのアルバムの主人公ビットーリオ・ジェンナーリ。ミディアム、アップテンボではビーバップ的なモダンに立脚しますが、バラードではスイング期の歌わせ方を殺し文句的に決めます。レパートリーは「バイバイ・ブラック・バード」「バードランドの子守唄」「エブリシング・ハプンズ・トゥ・ミー」他、著名スタンダードの中にイタリアン・ソングが自然に混じっていて、おやこのスタンダードは何だったかな?とちょいと知恵を巡らせる…。こうした何気なさのフィーリング、ささやかな仕掛けの連続が日常と言えるのかもしれません。ラスト(13)の、旧市街の裏筋に残る古いクラブから淡い灯とともに漏れて聞こえるようなノスタルジックなメロディのオリジナルにビットーリオの魅力が凝縮されていると言いたいです。(JAZZYELL99より転載)
VITTORIO GENNARI(as), OBERTO BACHI(p), MASSIMILIANO TONELLI(b), JOE PAGNONI(ds) |