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ソリストとして天分に恵まれたトランペッター、ジョバンニ・ファルゾーネの音楽性の幅は広く、ハードバップ系の目のさめるような美麗フレーズから、クールかつモーダルなアピール、さらにレスター・ボウイを彷佛とさせるアーバンなニュアンス表出の巧さまでが破綻なく同居しています。その特性をオーケストラでも発揮したのが、このアルバムです。ノスタルジックなフレーズや音色のほのめかし、手の込んだテクスチャーから生まれる新鮮なアンサンブルの色合い、冒険的なソリスト達。サックス・セクションの構築には往年の先鋭的プログレッシブ・オーケストラから、ジョージ・ラッセル、ROVAまでを総括したような野心的な狙いも聴こえてきます。実験的な試みが随所にありますが、自己満足にふけらず、ポイントが整理され、名人芸と言い切れるソロが備わっているところが嬉しい充実作です。(JAZZYELL99より転載)
Giovanni Falzone(tp,cond), Tino Tracanna(bs,ss), Beppe Caruso(tb,tuba), Paolo Botti(vla), Francesco Pinetti(vib), Tito Mangialajo Rantzer(b), Cristian Calcagnile(ds),Guido De Flavis(ss), Michele Valerio(ss), Alessandro Caprotti(as), Stefano Pecci(ts), Domenico Mamone(bs) |