ディスクユニオンカタログブックVOL.2掲載アイテム! JOHN TAYLORと言えば、ここ数年はECM作品やCAM JAZZの諸作で良質なピアノトリオ作品を連発している。硬質かつアグレシッブなタッチは健在だが、そこにメロディックな部分が加味されたことで、ファン層を拡げたと思う。P.DANIELSSONのベースの深い音色もしっかり収録されており、且つ音質も素晴らしい。
二年程前にCAMよりリリースされた「ANGEL OF THE PRESENCE」と同じく、PALLE DANIELSSON(b),MARTIN FRANCE(ds)を率いての作品。 誠実極まりない丁寧な演奏。濃密でクリアな音世界は、力強くも美しい。静かに語りかけるようなジョン・テイラーのピアノには、説得力がある。決して押し付けがましくならない、柔らかく包み込むような説得力だ。 このさりげない説得力が、彼の魅力のひとつであるように思う。 穏やかに光を放つ、限りなく上質なピアノトリオ。 (吉祥寺ジャズ館 佐野)
■JON TYALOR(p), PALLE DANIELSSON(b), MARTIN FRANCE(ds)
