2008年8月度スタッフ推薦盤!! 06年にリリースされたデビューアルバム『START TO MOVE』から早2年。骨太グルーヴにソウルフルなボーカル、スウィンギーで爽快なピアノ、とかなり完成度の高い内容で、クラブジャズファンから往年のジャズファンまで幅広い層に支持され、あのジャイルズ･ピーターソンもその年のベストアルバムに挙げていたという衝撃のデビューでした。新作『パークデイル』は、UKが誇るサウンドクリエイター、ノスタルジア77ことべン・ラムディンをプロデュースに迎えた意欲作で前作を上回る完成度！グッとボーカルを全面に押し出している印象です。しかし骨太グルーヴ健在で、ベースもかなりうねうねしていてカッコイイ！モーダルな7拍子のダンス・ジャズ「Parkdale」、オスカー・ブラウンJr.の5拍子カヴァー「Long As You're Living」、クラップのイントロがかっこいい7拍子でのディジー・ガレスピー「Con Alma」の7拍子カヴァーなど、いろんなタイプの音が展開され聴き応え充分。M7『SICILLIENNE』はクラシックの曲ををギターソロをバックにしっとりと。彼女がフランスで生活していた頃の思い出が詰まった曲のようで、温かいボーカルの中にどこか切なさを感じてジーンとくる1曲。またしてもクラブジャズシーンで話題となるのは間違いないでしょう。
