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2013 年初頭を飾る絶好調のトリオ・サウンズ! ベニー・グリーン初のセルフ・プロデュース作品
輝かしい活動の数々が遺憾なく音楽に表現された傑作!
ジャズの歴史においてその昔!?、新しい才能は、多くの場合、新人の登竜門とも言うべきバンドへの抜擢を経てシーンに登場し、注目を集めてデビューしたというものですが、このベニー・グリーンは、2 つの大御所バンドでの活動から将来を予感させたピアニストと言えましょう。まずは数々の名ピアニストを発掘したベティ・カーター。センスを問われる歌判、しかもベティ・カーターのバックをつとめたことは、紛れもない才能の証ですが、その後のアート・ブレイキー, ジャズ・メッセンジャーズでの活躍で、ジャズ・ファンの目を大きく引きつけたことは言うまでもありません。リーダーとしても、Criss Crossでデビューして以来、新星BlueNote の若手最有望アーティストとして活躍。93 年には、あの巨星オスカー・ピーターソン自身に、グレン・グールド賞において初めて創設されたProtege Prize に指名されて受賞。のちには移籍先となっていたTelarc から共演作もリリース。その活動は常に、大御所たちに見守られ、成長し、今に至ると言えます。そして、本作は、そんなベニー・グリーンの初セルフ・プロデュース作品なのですから、注目です。しかも、メンバーは、ブレイキー・
バンド・メイツであり、近頃のレギュラー・ベースであるピーター・ワシントンに、ケニー・ワシントンという完璧なトリオ。外れようのない黄金のトリオであるうえ、全てオリジナル・コンポジションによるものですから更に期待は高まります。もっとも、往年のファンの方の中には、やはりスタンダードが聴きたい、という声もあるかもしれませんが、これは、ベニー・グリーンの生み出したNew Standards!数々の演奏経験を音楽に結晶させた曲の数々には、ジャズの歴史までも、遺憾なく表現されています。
そもそも、スタンダードを演奏してもフレッシュな感覚を常に吹き込んで演奏してきたベニー・グリーンにとっては、常に作曲するように演奏してきたとのこと。しかし、より自らの演奏たらしめるには、オリジナルを演奏すべきだ、という決意のもとに録音されたのが、これらの演奏。つまり本作は“伝統と現代の才能の結晶”と言えましょう。トランペットとサックスをフロントにしたBlueNote のクインテット・サウンドからインスパイアされたというオープニングから、スウィング感満点!この一曲だけでも、スタンダード・ファンの方々の心配を吹き飛ばすと思われますが、50 年代の演奏からインスパイアされたというケニー・ドリューへのオマージュ曲(M2), ソニー・クラークの超名盤『Cool Struttin'』でのブルージーなソロも思い起こさせるマクリーンへ捧げた曲(M4), ウエスト・コーストの名テナーのスウィング感をトリオで表現したM6, エリントンの“スウィングしなければ意味がない”のリズムから作曲したというM8 などなど・・・どの曲も、ジャズ好きのツボをつつく演奏の数々。そして、思わず、膝を打ちたくなるようなツボを抑えたフレージングも、コレぞジャズ!です。2013 年初頭のピアノ・トリオ決定盤!!受け継がれる伝統的なジャズの魅力がギッシリつまった一枚です。(新譜案内より)
■Benny Green(p), Peter Washington(b), Kenny Washington(ds)
BENNY GREEN / ベニー・グリーン