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2012年8月度スタッフ推薦盤
ジョン・ヒックスはとても不思議な魅力のあるプレイヤーだなと思います。私が初めてヒックスを聴いたのは、ファラオ・サンダースかデヴィッド・マレイのアルバムだったのですが、そのアルバムではマッコイ・タイナーばりのガンガン叩くようなプレイで、ま、これはこれで良かったのですが、どうも私には地味な印象でした(フロントが強烈な個性の塊という事もありますが)。しかし、このアルバムを聴いた時、ガラリとイメージが変えさせられました。スタンダードを中心とした素材を、鼻唄混じりの粋なフレーズと、温かみのあるタッチで、素晴らしい一品に仕上げています。いったいどちらが本当のヒックスなのかは分かりませんが、私としてはこちらの方が断然お気に入りです!バックを務める粘り気があるベースのカーティス・ランディと、ヒックスのプレイを素早く感じ取って合の手を入れる、ドラムのイドリス・ムハマッドにも拍手です!終始、笑顔で演奏しているだろうこのトリオの光景(特に1曲目のブルースナンバー!)は、ビル・エバンスやキース・ジャレットのトリオとは別次元で完成されたピアノトリオだと思います。今回、久しぶりのリイシュー!まだお持ちではないピアノ・トリオファンの方々、ぜひオススメです!!!(営業部 川村)
JOHN HICKS / ジョン・ヒックス