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1. チュニジアの夜
2. オパス・デ・ファンク 3. カンタロープ・アイランド 4. おもいでの夏 5. クレオパトラの夢 6. 誰かが私をみつめてる 7. ビギン・ザ・ビギン 8. フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン 9. 愚かなりわが心 10. サヴォイでストンプ 11. 君を想いて |
ラスト・レコーディング
ソニー /
JPN /
CD /
VRCL18846 /
2010年07月21日 /
3,150円(税込)
2010年7月度スタッフ推薦盤!!
今年5月16日、ハンク・ジョーンズが92歳の誕生日を間近に控えてこの世を去った。2月に東京来日時に録音された当アルバムが最後の作品となった。近年のハンク・ジョーンズといえば、数年前の日経新聞のコラム欄で「200歳までピアノを弾いていたい」とジャズへの並々ならぬ愛を語ったり、一般的な評価は地味だったが数年前に出たソロアルバムでの絶妙な左手のベースラインなどジャズピアノの極みを聴かせてくれたりと精力的な活動が目に付いた。それだけに今回の訃報は非常に悲しい。 この作品もラストアルバムとは思えないほど、生気にあふれた作品だ。「クレオパトラの夢」などでは、燃え立つような熱いフレーズ、分厚い低音のバッキングを叩き出しているのに驚かされる。往年の演奏と比べるとさすがに所々衰えは感じられるものの、歌心に満ちたフレーズの数々、洗練された和音の使い方、バンド全体を鼓舞し包み込むようなバッキングなど、ジャズの真髄を感じさせずにはいられない瞬間が次々に現れる。「ビギン・ザ・ビギン」でのふわっと膨らんでいく華やかな歌心、ラストのソロによる"The Very Thout Of You"での装飾音の華麗さと溢れる歌心、そして絶妙な左手のビート…全てが素晴らしい。 また、最後のグレート・ジャズ・トリオのメンバーとなったまだ20代のリズム隊が生み出す生き生きとした心地よく切れのいいリズムも特筆すべきであろう。ライブにも飛び入りしたというロイ・ハーグローヴのトランペットも華やかで朗々としたソロで大先輩に彩を添える。これがラストとはなんとも悲しいが、冥福を祈りつつ、大切に聴いていきたい一枚である。 (新宿ジャズ館 中森) |
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