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2008年5月度スタッフ推薦盤!!
そういえば昔はメセニーのこと嫌いだったなぁ、なんてふと思い出した。ギターの音色はペラペラな感じがしてジャズっぽくないし、メセニーグループのサウンドは爽やかで軟弱っぽいし・・・というイメージでろくすっぽ聴かずに毛嫌いしていた。当時僕の周りはメセニー信奉者ばかり。みんなメセニーの何の曲がいいだのどのソロがいいだの話していたが、サッパリだった。2003年にリリースされたバリトンギターのソロ『ONE QUIET NIGHT』を友人に借りて聴いたが、"あの音色"じゃなかったこともあって、これは割と素直に好きになった。その冬、メセニーがトリオで来日。まだまだメセニーの普通のギターは嫌いだったが、バリトンギターは生で見たいし、友人たちもそうまで言うなのら一丁見てみてやろうじゃないか、という気持ちでブルーノートに足を運んだ。そこでのメセニーは、CDの印象とはまるで違う、ブ厚く豊潤な音色、難解のようでありながらまるで歌のようなフレーズ、そして圧倒的なまでの勢いと表現力と他のジャズ・ミュージシャンにはない世界観と美意識を見せつけ、一夜にして僕を信者へと鞍替えさせた。その時のライヴの様子なんてハッキリとは覚えてないし、詳細なクレジットもないので、ここに収録されているのが僕が聴いたライヴなのかどうかはわからない。しかしやっぱり、紛れも無くあの夜受けた衝撃がここに詰められているし、今聴いてもやっぱりブッ飛ばされる。ゆらゆらと波のように反復するフレーズが心地良いM1から始まり、カントリー調のM2で炸裂。優しいバラードM3、ノイジーなギターでオーネット的センスを見せるM4、そして再びギターのアコースティックな音色が心地良いM5。たった5曲、40分足らずではあるけれど、他のライヴ名盤と比較しても間違いなく最高のライヴ盤だと思う。
Pat Metheny(g), Christian McBride(b), Antonio Sanchez(ds) |