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※7CD
Philipsでの1stアルバム『Nina Simone in Concert』は1964年3月と4月にNYのカーネギー・ホールでライヴ録音でニーナ・シモンを”公民権歌手”と初めから位置づけることのできた作品。
政治色も強く、最もよく知られるのは自作の "Mississippi Goddam", 当時シングルでも発売された。ほかにも "Old Jim Crow", "Go Limp" "Pirate Jenny" 等メッセージ・ソングを収録。
2作目『Broadway-Blues-Ballads』はもっと遊びも含んでおり、大人気の“Don't Let Me Be Misunderstood”のオリジナルを収録。
1965年の作品『I Put a Spell on You』 はスクリーミン・ジェイ・ホーキンスがオリジナルのアルバム・タイトル曲を収録。オリジナルとは異なり、ホーンとストリングスの入ったアレンジによりスリリングなラヴ・ソングに変身を遂げ、ニーナ・シモンの代表曲になり彼女の自伝にもこのタイトルが使用されている。また、シャルル・アズナブールのオリジナルでジャック・ブレル作の "Ne Me Quitte Pas"の英語版 "Tomorrow Is My Turn",ブロードウェイ・ヒット "Feeling Good"のカヴァーなどを収録。
同1965年にリリースの『Pastel Blues』では当時自身の夫でありマネージャーでもあったAndrew Stroud作の "Be My Husband"を収録、アカペラで自身で手を叩いてハイハットを叩いて披露、後にジェフ・バックリーは "Be Your Husband" というタイトルでカヴァー。また、Billie Holidayの "Tell Me More and More and Then Some" や "Strange Fruit"もカヴァー。またもっとも有名な曲の一つ "Sinnerman" も収録、この曲は多くのCM,映画で使用されているし、Kanye Westや Felix da HousecatなどHIPHOPやハウスのDJによりリミックスされていることで若い方もご存じな方は多いはず。
『Let It All Out』は1966年にリリース,Philipsからの5枚目の作品で一部はライヴ・レコーディングによるものでアカペラ・ライヴの "Images",は『In Concert』と同じライヴで披露された音源。"Love Me or Leave Me" と "Mood Indigo"は1958年リリースのデビュー・アルバム『Little Girl Blue』にも収録されているが、新たなパフォーマンス、異なったアレンジで披露。
6枚目の作品『Wild Is the Wind』は1966年にリリース。本作はいくつかの録音からコンパイルされた企画盤で "Four Women" は当時シングルとしてリリースされた。"Wild Is The Wind"は1976年にDavid Bowieにアルバム『Station to Station』でカヴァーされている。
Philips時代最後の作品『High Priestess of Soul』はHal Mooney監督の大所帯バンドを従えた作品。ポピュラー・ソング "Don't You Pay Them No Mind"や自信作によるアフリカン・アメリカン・ゴスペル&フォーク "Take Me to the Water" や "Come Ye"などを収録。
【収録アルバム】
(CD1:In Concert) (CD2:Broadway, Blues, Ballads)
(CD3:I Put A Spell On You) (CD4:Pastel Blues)
(CD5:Let It All Out) (CD6:Wild Is The Wind) (CD7:High Priestess Of Soul)(新譜案内より)
NINA SIMONE / ニーナ・シモン
2023.04.15
BEST ALBUM
【予約情報】NINA SIMONE 57~61年の間にレコーディングされた代表的ヒット21曲を収録した「The Hits」がNEW CONTINENT RECORDSより発売