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※ペーパー・スリーヴ
マシュー・シップ盤と同じフェスティヴァルでのライヴ録音ですが、こちらはさらに新しい2017 年のステージを収めた作品で、スイス出身のトロンボーン奏者サミュエル・ブ
ライザーを中心とするトリオの演奏を聴くことができます。共演しているのはフランスの鬼才マルク・デュクレとデンマークのドラマー、ピーター・ブルーン。ブルーンはジャンゴ・ベイツのトリオ“Beloved”のメンバーとしても活躍中ですが、デュオとして活動していたブレイザーとデュクレに出会ったのは2013年のことで、それ以来3人はヨーロッパ、アジア、南米をツアーして120 回ものステージをこなしてきたということです。
様々に重心を移動しながら続いていく3人のフリー・インプロヴィゼイションは、それぞれの個性を前面に出しつつもよくバランスがとれています。ほとんどがデュクレかブ
レイザーの曲ですが、2 曲目の前半に演奏されているのはストラヴィンスキーが1968 年に完成したニューヨーク州立劇場のために書いた2 本のトランペットのための「新しい劇場のためのファンファーレ」。セリー主義時代の作品なのでストラヴィンスキーならではの12 音技法が用いられていますが、ブレイザーたちにはぴったりのレパートリーで、オリジナル・ナンバーの中に混ざっても何ら違和感はありません。
Samuel Blaser(tb)
Marc Ducret(g)
Peter Brunn(ds)
(メーカーインフォより)
SAMUEL BLASER / サミュエル・ブレイザー