2012/02/08 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★ SUN RA / Interstellar Low Ways / Holiday For Soul Dance

SUN RA / Interstellar Low Ways / LP / 1,200円(税込)

SUN RA / Holiday For Soul Dance / LP / 1,200円(税込)
ボクの好きなサンラのレコードが2枚入ってきたのでなんか書きたくなった。まず、Interstellar Low Ways。これを初めて聴いたのは30年前。ボクがバイトしていたジャズ喫茶にオリジナルのEl Saturn盤があった。1960年代のいっときアヴァンガルドが聴けるジャズ喫茶として知られたこともあり、そんなレコードも所有していたのだ。でもボクはモダン系が好きだったので好奇心でおそるおそる聴いてみた。ジャケの雰囲気も好きだった。初サンラだった。初サンラにしていっぺんで虜となった。なんかボクにとり得体のしれないジャズがとびこんできたのであるが、妙に心地良いと思った。激しいサウンドも子守歌に聴こえた。何百回と聴いたただろうか。曲の始まりから諳んじている。ボクの「白昼夢ジャズ」の一枚。それから、もう一枚はHoliday For Soul Danceだ。これは1991年頃夢中になったもの。その頃アメリカのEvidenceというレーベルからサンラが大量にCD化されて大量に購入した。その中で発見したのがこれだった。サンラにしてはスタンダードを多く演奏している。素晴らしいぜ、まったく。サンラなんて普段は興味ないような普通のモダンジャズのファンの人にも大量に購入してもらった。横浜の関内店だったな。100枚単位で販売していたのを思いだす。しかし、このレコード1,200円となんとも安い。ついで買いで、聴いてみませんか、この2枚のサンラ。凄い!!とクォーテーション・マークを2個つけて叫ぶはずです。(山本隆)
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2012/01/24 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★ NIKOLAY SIZOV / Piano Trio From Russia Vol.1 Steps In The Sand
NIKOLAY SIZOV / Piano Trio From Russia Vol.1 Steps In The Sand / CD / 2,000円(税込)
これは、凄い発見かも。先日ロシアから知人が来日した。7年ぶりだった。その知人が持参してきたのがこのCDだった。ロシアというと、フリージャズなのかなというイメージだし、このジャケから察するに「なんとなく駄盤」という印象が先行するわけだが、それが違った。純粋なオーソドックス系のピアノトリオ。曲もご覧のとおりまっとうなモノ。驚きました。
「新品にして、既に廃盤の風格を備えた作品」、「内容、スタイル、選曲が既に廃盤の風格」、「バーコードが無いのが既に廃盤の風格」、「番号が、001というのも廃盤の風格を十分備えている」などと、ボクは、この作品をよんじゃっています。すでに品切れ必至!(山本隆)
2011/12/27 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★ 「ジャズ名盤ベスト&モア999シリーズ第5期」特集(後編)

アル・コーン / ハーフノートの夜 / CD / 999円(税込)
今、初めて気が付きました。これって先日他界したポール・モチアン参加しているんですね。最初のアナウンスで紹介されるの聴いてわかった。モチアンというイメージまるでないですよね、これ。アル・コーンとズート・シムズはコンビを組んで多くの作品を永年に渡り作っているけど、その中の一枚。最初の2曲はアル~ズートでそのあとの2曲がフィル・ウッズ参加となる。別の日の収録というわけだ。昔は、誰それのソロだ、これはっていって違いを嗅ぎ分ける遊びもやったが、最近ではそんなことも場所もない。一人で結局楽しむということか。「Lover Come Back To Me」が好きだぁ。それと「After You’ve Gone」。因みにこの曲のソロオーダーは、ズート → ウッズ → コーン → アリソンとなり、その後は3人でソロのコール・アンド・レスポンスとなり最高潮を迎えるのだ。(山本隆)

ズート・シムズ / ズート・シムズ・イン・パリ / CD / 999円(税込)
ズート・シムズがこの当時パリで録音したものには、10吋盤2枚がある。いわゆるデュクレテ・トムソンとして知られるものとLe Club Francois Du Disqueとして知られるもの、こちらは2枚、オリジナル盤で買うとするなら状態にもよるが、60万円は必要だろう、というような代物だ。それでこの2枚はジョン・アードレーが参加している。彼には隠れた名盤『Jon Eardley Seven』(Prestige PRLP-7033)がありズートも参加している。それでこのUA盤だが、ワン・ホーンのカルテット演奏ということで人気の高い作品だ。ズート節が1曲目からさく裂しまくり。ズート好きにはたまらないのだよ。一気呵成に物語は進む。1961年のズートだ。(山本隆)

アート・ブレイキー / アート・ブレイキー&エルモ・ホープ / CD / 999円(税込)
この時代のジャズ・メッセンジャーズも実は好きだ。フロントがビル・ハードマンとジャッキー・マクリーン(その後ジョニー・グリフィンに替わる)。このビル・ハードマンがいい。決して技術的に卓越しているとかじゃななくて、味のあるサウンドが魅力。ケニー・ドーハムを1ランク落としたような雰囲気かな。だからこの1956年、57年時代のジャズ・メッセンジャーズはボクにとっては外せない。VIK盤とかBETHLEHEM盤とか、いいねぇ。といってもJMの演奏は2曲のみ。その後の3曲は、エルモ・ホープのグループだ。おお、ウエスト・コーストのジャズって雰囲気がいっぱいだ。ハロルド・ランドだろ、それからフランク・バトラー、ルロイ・ヴィネガーだもんな。切れの良いエルモ・ホープ。それからハロルド・ランドの魅力というか彼らしいフレーズ満載のソロの応酬が楽しい、と思うのだが。(山本隆)

ロイ・ヘインズ / ピープル / CD / 999円(税込)
つい先日もDREYFUSから新作をリリースしてますます元気のいい感じのロイ・ヘインズの64年の作品だ。フランク・ストロージャーをフロントにしたカルテット盤。ストロージャーといえば大体の見識が、VEEJAY盤の『FANTASTIC』ということになるんだろうけど、ここでの演奏も悪くない。例えばフルートで演奏するバカラックの「Wives And Lovers」は数多くあるこの曲のヴァージョンの中でも異色だろう、好きだな。それから、ヘンリー・マンシーニの「Mr. Lucky」を採用している。この曲はジャズで演奏されることもたまにあり、その多くが成功している、とボクの中ではなっているが、さてこれはどうなんでしょうね。ま、曲そのものがいいからね。(山本隆)

ペッパー・アダムス / クリティクス・チョイス / CD / 999円(税込)
1曲目はかの有名な名曲「Minor Mishap」だ。NEW JAZZ盤『THE CATS』でコルトレーンとアイドリース・シュリーマン、トミー・フラナガンが死闘を演じたトミフラの名曲だ。ここでの演奏はそこまで激しくない。ワトキンスがアルコソロを披露している。また4曲目では、サド・ジョーンズの「ZEC」(THAD JONES/Detroit New York Junction収録)、6曲目では「5021」を演奏、ペッパー・アダムスもデトロイト出身なので、デトロイトつながりということだ。ここでのアダムスはBlue Noteなどで聴かれるものよりかなり大人しい。(山本隆)

セルダン・パウエル / セルダン・パウエル・プレイズ / CD / 999円(税込)
大きな編成だけど、結構セルダン・パウエルのソロが堪能できる作品。本当によく歌っているというかそんなのびやかなテナーの決定盤。例えば「Why Was I Born」とかのバラードでもぐっと迫りくるものがあってね。「Autumn Nocturne」とか、「Summer Time」とか。ま渋いですけどね。(山本隆)

ジョー・パス / シンプリシティ / CD / 999円(税込)
ジョー・パスの1967年ワールド・パシフィック録音。この選曲、そしてメンバー構成、もういろいろ言わないでリラックス、くつろいで聴きましょうという感じ。だんだん眠くなるけど、それもいいじゃないか。(山本隆)

アート・ブレイキー / ジプシー・フォーク・テールズ / CD / 999円(税込)
ボビー・ワトソンが参加しているんだよね。これ。それで彼の作る曲って実はすごくよくって、東京リーダーズ・ビッグ・バンドの演奏などをのけぞってしまうんだけど。その彼の原点的な部分がここで聴ける。例えば5曲目の「Time Wil Tell」なんてまさしくボビー・ワトソンの世界だ。7曲目もだ。いやいやボクにはこれだけでもう十分なんです。(山本隆)
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2011/12/26 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★ 「ジャズ名盤ベスト&モア999シリーズ第5期」特集(前編)

スタン・ゲッツ / スタン・ゲッツ・アット・ストーリーヴィル / CD / 999円(税込)
このレコードを買ったのが、高校の一年生だった。最初の印象は音が悪いというもの。なにしろその数か月前まで、最新のロック・ミュージックを中心に鑑賞していたわけだから音がいいのはあたり前と思っていた。それがいきなり戦後6年で録音されたジャズを聴いちゃうのだから、そう思うのはまっとうだった。しかしその音の悪さより、この雰囲気の良さが勝ってしまい、音のクリアさなんて関係ないさ、このゲッツの音が最高よ、なんて思うようになった。ジミー・レイニー、アル・ヘイグのソロも素朴で好きだ。でこの中でのボクの好きな曲というと、断然「Thou Swell」、このクールでハスキーな音色に完全に参ったのだった。ボクが、コニッツ、ワーン・マーシュ、テッド・ブラウンに傾倒していった根底には、この初期の体験が大きく関係している。それから「Hershey Bar」でこれはゲッツのオリジナル。1951年にしては既に相当にモダンな演奏が聴けます。(山本隆)


スタン・ゲッツ / オン・ルースト Vol.1 / CD / 999円(税込)
スタン・ゲッツ / オン・ルースト Vol.2 / CD / 999円(税込)
このレコードは当時国内盤では2枚組で出ていた。牛乳をこうも堂々と飲み、それをジャケに使用していることに斬新さを感じた。これらの録音も51年とか52年の録音で戦後数年後の録音というもの。しかしながら、はやりそのゲッツの存在感とそのメンバーたちの演奏は素晴らしいのひとこと(もちろん最初に聴いた時は、なんのことかわからずに夢中で何回も何回も聴いたんだけど)なんだな。2曲目は「Split Kick」だ。既にジャズ・メッセンジャーズの『バードランドの夜』を貪り聴いていたのでこの曲は知っていた。ホレス・シルバーの曲で、クリフォード・ブラウン、ルー・ドナルドソンのソロの凄いアレ。しかし当時の耳にはまったく同じ曲とは思えなくて、「これがジャズなのか」と耐えた。というか演奏スタイルがまったく違う。かたやエキサイティングの究極演奏、かたやクールな子守歌。まぁ、どちらもいいんだけど。「The Best Things For You」、「Fools Rush In」などの曲で和む年末。(山本隆)

ジョニー・スミス / ヴァーモントの月 / CD / 999円(税込)
このまったり感はどうだろう。50歳を過ぎた今のボクに丁度いいテンポのサウンドだろう。しかしながら、血気盛んな若者、年の頃は二十歳の若者が昼の昼間っからこのようなサウンドに身を委ねて、「悦」に入っている奴がいるだろうか。いるのである、ボクだ。正確に言うと「いたのである」か。なんか白昼夢を貪るような心地よさ。後半には、ズート・シムズやポール・クイニシェットも参加しているが、ゲッツのサウンドを疑いもせずに聴いていた。ま、流石に今は聴き分けられるけど、そんなことより、このクールなテナーと派手さのないジョニー・スミスの調和に完全にノックアウトされたということで。
ボクのベストテイクは、「Where Or When」であって一曲目にして既に最大のクライマックスを迎える。それから、もちろんのタイトル曲。ゲッツが泣いている「Tenderly」などだ。(山本隆)

ポール・スミス / ソフトリー・ベイビー / CD / 999円(税込)
ポール・スミスのことはあんまりよく知らなかったけど、ジャケの雰囲気で買ったんだよね。それでよく見ると選曲がボクの好みであった。「I Didn’t Know What Time It Was」と「I Remenber April」やっている。おっ、これはソニー・クラーク・トリオ(ブルー・ノート)と重複する選曲と気が付いた。それから、アル・ヘイグで知った「Invitation」もある。ハンプトン・ホーズのVol1で知った「I Got Rhthm」やグリフィンの名演光る「The Man I Love」もある。ピアノ・トリオにバーニー・ケッセルのカルテット演奏。(山本隆)

デクスター・ゴードン / チェイス/デクスター・ゴードン・オン・ダイアル / CD / 999円(税込)
このジャケになっているデクスターのDIAL盤10吋(SP盤ではない)を初めて扱ったのは、もう17年ほど前だ。DIALの10吋盤を扱うこと自体がまだ珍しかった。パーカーのDIAL盤なんて見たこともなかった。なので随分とはりきった価格をつけて勝負した記憶がある。録音は1947年なんですよね、64年前。デクスターの音色は、後年のブルーノート時代ほどまだ無骨ではないものの、デックスとわかる独自性を打ち出しているのが聴ける。
今発見した。トロンボーンのメルバ・リストンが参加しているではないか。彼女はUA盤の隠れた名盤『ランディ・ウエストン/リトル・ナイルス』のアレンジャーとしても結構知られている。それがちょっとした発見で嬉しかった。(山本隆)

ローレンス・マラブル / テナーマン / CD / 999円(税込)
最初にこれを見た時、この写真に写っている人物こそがローレンス・マラブルであると思った。テナーマンというタイトルだし、そう思うのが自然だろう。しかし大きな勘違いにその後気が付く。それから何年も経過してオリジナル盤を扱うようになる。このJAZZWEST盤のオリジナルは昔からレアとして有名で、当時からも10万円、20万円と言われていたものだ。処はロスのとある倉庫。残念ながら無残なウォーター・ダメージで見る影もなかったが、その風格たるや微塵も損なわれていなかった。それはやはりJAZZWESTというマイナーレーベルのもの、それから演奏内容の質の高さという理由だろう。JAZZWESTには、レコードが赤盤のものが数枚あるので、これも赤盤があると思われがちだが、これは黒だ。くっきりとした赤のラベルが際立つ。でもはやりポイントは、ジェームス・クレイの一世一代の演奏なんだろうな。それからすぐにすれとわかるソニー・クラークの参加もいい。3曲目ではクラーク節がさく裂している。(山本隆)

メリー・アン・マッコール / ディトゥアー・トゥ・ザ・ムーン / CD / 999円(税込)
ジャケの雰囲気はあまり好きじゃないけど、内容は素晴らしいと思う。この歌声も好きだ。この作品は、曲名に「MOON」がついている曲(1以外)で占拠されているもので、確かメル・トーメにもあったかもと記憶をめぐらしている。定かではない。今25年ぶりに聴いているが、ここまで良い内容だったかと驚いている。淡々と聴かせるハスキーヴォイス。おすすめは、「Oh! Crazy Moon」、「Moonglow」、「Blue Moon」かな。(山本隆)
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2011/12/20 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★カーティス・アミー / グルーヴィン・ブルー

あんまり、この作品を熱心に勧める人の話は聞いたことがない。これはボビー・ハッチャーソンのレコーディング作品を捜していた時に発見した。「かっこいじゃないか」と思いましたね。アーシーな雰囲気とハッチャーソンの研ぎ澄まされた音色が最高潮にマッチするのだ。ボクは。だから中古レコードなんかで、安く値付けされていたりするのを見るとなんとなく悲しくなり、ボールペンで『これ隠れた名盤です』と書きたくなるのだ。いえ書いたことないけど。ま、そんな感じで今日も聴いてグルーヴィンな気分になっているわけだ。(山本隆)
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2011/12/19 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★ ジャッキー・マクリーン / ファット・ジャズ

ジャッキー・マクリーン / ファット・ジャズ / CD / 999円(税込)
1曲目が好きだ。このなんともマイナー調で物憂い曲、1957年当時のマクリーンという感じがよく出ている曲。作品的には、マイルスの初期にも録音のあるギル・コギンスが参加しているのがいい。30年前、ジャズ喫茶のママから「このコギンスがいいのよね」と言われて、知らなかったボクは夢中で彼の参加作品を捜したがそんなに多くはなかったのですぐに完結した。それから40年ほど経過してレコーディングを2作品している。寡作の人。またレイ・ドレイパー(チューバ)も好きなので、この作品は気に入っている。しかもジャケもいいじゃないか。(山本隆)
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2011/12/18 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★ アル・ヘイグ / インヴィテーション

アル・ヘイグ / インヴィテーション / CD / 999円(税込)
初めてこれを聴いた日の感動といったらなかった。ほんとにすごいと思った。HOLLY LANDだ。夢中になった。仕事場であるジャズ喫茶では毎日聴いた。仕事が休みの日は、渋谷や新宿のジャズ喫茶へ行きリクエストして聴いた。平日は、授業に出ないで、御茶ノ水駅前のニューポートとか行ってリクエストしたりした。当時は、東芝からレコードが出ていたが、ジャケは文字だけのものでイギリスのSPOTLITEのジャケとは違った。で中古で探したけどなかったんだよね。今日もFM収録でこれをかけてきたけど、やはり新鮮。当時の情景がよみがえる。空気感とか匂いとか、そんな淡い感情も湧き上がる。(山本隆)
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2011/12/17 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★ジェラルド・ウィルソン / ライブ・アンド・スウィンギング

ジェラルド・ウィルソン / ライヴ・アンド・スインギング / CD / 999円(税込)
1967年のジェラルド・ウィルソン・オーケストラがCD化。チャールス・トリヴァー作のPAPER MANから始まる。ハロルド・ランド、アンソニー・オルテガなども参加。ボクの大好きなVIVA TIRADOをやっているのがうれしい。この曲いいんだよね。とにかくこの10年間でも精力的に作品を作り続ける彼の45年前のエキサイティングなライブ演奏に痺れてくれ。(山本隆)
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2011/12/01 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★ ジョン・ヤング / タッチ・オブ・ペッパー

27年ほど前、まだディスクユニオンに入社するはるか前のこと。ビデオ会社で営業をやっていた。その関係でブルース・インターアクションにも出入りしていた。BIはシカゴ絡みで、ARGOとかのレコードを何枚か復刻していた、その当時。復刻アイテムは覚えていないけど何枚か買った。渋谷の事務所まで押しかけて入手した。ボクの記憶ではその中にこれがあったような気がするのだが、よくは覚えていない。今回1,100円シリーズで復刻され懐かしくて買ってみた。確かとても心に残る曲があったハズと思って聴いた。あったあった。6曲目の「セレナータ」だ。コンガのリズムとベースラインが印象的な曲で、20代前半の耳には刺激的だった。さて今回聴いてどうか。やっぱり刺激的。今腰振って聴いているよ。5分くらいの短い曲でピアノの出番が少ない。ピアノはテーマだけ、そうだね12分30秒くらいにバーンと拡大したら、更に刺激的で腰を振りまくるだろう。そんな曲。当時はわからなかったが、「ア・ロット・オブ・リヴィング・トゥ・ドゥ」という素敵な曲も演奏していたよ。(山本隆)
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2011/11/30 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★ エルジー・ビアンキ / スウィーテスト・サウンド

ここ数年で多くの音楽ファンが知ることになったこの盤も10数年前には面白いエピソードがあるので、そんな話をしよう。吉祥寺駅、井の頭線とE電(あっ、もう当時既に死語でJR)吉祥寺駅乗り換えの広場ありますね。結構乗り換えの人で混雑するあの周辺。今はどうか知らないけどよく屋台が出て、CDなどを販売していた。多くはベスト盤の類で見るべきものはない。しかしある日、驚いた。このエルジー・ビアンキが店頭演奏(店頭と言うのかな)でバンバン流しているではないか。まるで別人の美人の女の子が写っているジャケだった。ばったもんの類のCDであった。でもだ、しかしだ。そこを通行する人のおそらく95%の人は、エルジー・ビアンキどころか、ジャズというものにも興味がない人、だと推測するが、3曲目の「リトル・バード」が流れると、多くの人が立ち止り、「今店頭演奏されているのは何か」と詰め寄っている。しかも1,000円と安かったので、結構の人が買い求めている。それからというもの、数週間だったか、数か月だったか、数年だったか忘れたけど、ずーと、朝から晩まで店頭演奏は、エルジー・ビアンキだった。あの周辺のC&Cカレーのバイトの女の子とか駅勤務員とか花売りのおばちゃんとかも完全に覚えてしまうくらい聴かされただろう。元気な気持ちで勤務に精進していたに違いない。数年聴いたらそれは流石に飽きただろうけど。スイスのなんちゃらとか、オリジナルSABA盤は10万円超えだねとか、アトランティス盤の10吋盤は超レアだよね、というような薀蓄は全然関係なくて、彼女の歌声は万人に愛され支持されるんだな、そう思った。という訳で、最近1,100円盤で出たので、なんとなくまた買ってしまった。(山本隆)
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2011/11/30 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★ ジョン・ウィリアムズ / トリオ

ジョン・ウィリアムズ / トリオ / CD / 1,100円(税込)
先日、1,100円盤シリーズでこれが出たので買った。ボクは普通の人よりこの作品に対する思入れが強い。というか名盤だと思っている。誰もそう指摘しないけど。確かに地味な作品だと思う。オリジナル盤にしてもそんなに高くないし。しかしそんな何でもない風を装いながら、実は名盤なんだよね、という佇まいが好きだ。まず1曲目だよ。「ビーズと指輪」という邦題がついている名曲だ。昔このレコードでこの曲の良さを知った。それから多くの別ヴァージョンを捜して聴いたけど、この4畳半的なこじんまり感がたまらない。それは他の曲についても言えて、なんとも和む。ああ、やっぱりこんな感じの無名だけど、レッド・ガーランドやソニー・クラークのように騒がれないものの中に見つけるジャズの楽しさっていうのがいいな。です。(山本隆)
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2011/11/29 山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★ ビリー・テイラー / スリーピング・ビー

ビリー・テイラー / スリーピング・ビー / CD / 1,100円(税込)
ビリー・テイラーと云えば、まずPRESTIGEの7001番が有名。オリジナルのコレクターズ価格はそんなに高くないけど、プレステッジ12インチ最初を飾る歴史的な一枚であることは評価しよう。ボクは、「A GRAND NIGHT FOR SWINGING」がたまらなく好きで、そうそうタイトルがステキではありませんか。壮大なスィンギーな夜を貴方と、というような感じでワクワクする演奏だ。それから、PRESTIGEの7051番、コンガのCANDIDと演奏したものがある。この「MAMBO INN」はグラント・グリーン、ジョージ・ベンソンのそれと並ぶボクの3大名演。それから、『EVERGREEN』は、1曲目の「CHEEK TO CHEEK」が生涯忘れられない演奏の一つ。古いスタンダード曲だけど、この演奏を聴くといつもモダンで新鮮なものを感じる訳。独特のビリー・テイラーのタッチが全開だ。また「SATIN DOLL」、レッド・ガーランドの『AT THE PRELUDE』の名演が有名だけど、ここでのビリー・テイラーのスィングぶりにも腰を振って、聴いてくれって感じ。それから『AT THE LONDON HOUSE』、これが最高峰で、ピアノ・トリオという業界の中でも屈指の名盤だと考えている。それで、今日紹介する『SLEEPING BEE』なのだが、「There will never be another you」が断然素晴らしい。ビリー・テイラーの手法の真骨頂。8分24分の快感。昔よく聴いたな、ということで、ビリー・テイラーですが、もっと評価されていいと考えますね。(山本隆)
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2011/11/22 【更新】山本隆のJAZZ IN THE WORLD ★『ジャズ・パースペクティヴ Vol.3』

ジャズ・パースペクティヴ / Vol.3 / BOOK / 1,000円(税込)
JAZZ PERSPECTIVE VOL3 本日より発売となっております。先ほどちらりとAMAZONのランキングを見てみたら、全雑誌部門で68位となっていました。今回も何かと紆余曲折などもあり、どうなることやらと思いましたが、いやいやなかなかいいじゃないかと自画自賛系の雑誌になりました。
まだ入手していない方は、全国書店、全国有名レコード店、AMAZONなどでお買い求めを是非お願いします。(山本隆)
2011/09/22 山本隆のJAZZ IN THE WORLD★ETTA JONES / Complete 1944 - 1960

凄い復刻だ。悦ばしいね。今から20年ちょっと前にOFFICALというレーベルからレコードが出たことあった。エタ・ジョーンズのEPとかSPとかの貴重な音源をまとめたものだった。それまで、とりわけ彼女のファンだった訳でもなくて、でもたまたま聴いた1曲目に収録されていた「My Sleepy Head」にすっかりとやられてしまった。声がキュートなんである。なんかギュっと抱きしめたくなるような。その1曲でこれはすごいなと思い、結局、横浜店に勤務している時で100枚は売れた。その後、CD化されることもなく20数年が過ぎた。時たま、ロスのあるディーラーの倉庫などで見かけて「懐かしいな」と思っていた。中古盤で出てもおそらく千円もしないだろうけど、それは多くの人がその彼女の魅力に気が付いてないからだ。
先日、オーダー書を見て、入荷を心待ちにしていて、今朝早くから1947年頃のブルース+ジャズの歌声を堪能しているわけだ。おお、20曲目の「Misery Is A Thing Called Moe」もいい感じだぞ。バックのサックスやピアノ、トロンボーンも渋い。おや誰なんだろう考えてみるのも楽しい。有名な『Don’t Go To Strangers』(Prestige)や貴重なKing盤なども収録して全部で48曲だ。アメリカ本土はもとよりヨーロッパのブルース+ジャズの愛好家のCD化を悦ぶ顔が見えるようだ。日本でも千人くらいはそういう理解者いるでしょうね。素晴らしい財産です。(山本隆)
2011/07/23 山本隆のJAZZ IN THE WORLD★ROGER GUERIN / Benny Golson

澤野がまたやったよ。フランスコロンビアの10吋音源のロジェ・ゲランの復刻だ。今から24年前新宿本館の地下がまだジャズ専門店だった頃初めてこのレコードを見た。カウンターの横に恭しく掲示展示されていた。価格は8万円くらいだった。ブルーノートのジャッキー・マクリーンとかのオリジナル盤を3万円程度で販売していた時期の話だから、結構高価だ。あの時はこのレコード盤がどうしてそんなに高い(つまりレア)のか理解できていなかった。それ以来実は一度も扱うこともなく現在に至っている。フレッシュサウンドで復刻されたりはしたけどオリジナルはやっぱり無い。1958年の録音。ベニー・ゴルソンやボビー・ティモンズが参加。おそらくブレーキーのパリ公演の際に録音したものだろう。演奏曲も『モーニン』関連曲が多い。素直に初CD化を悦びたいね。(山本隆)
2011/07/22 山本隆のJAZZ IN THE WORLD★ジョージ・シアリング / ブラック・サテン

ジョージ・シアリング / ブラック・サテン / 紙ジャケットCD / 1,800円(税込)
300円で買った。もう30年も前。昔の場所にあったタワーレコードの1Fのダンボール箱から捜したのだったか。それとも、渋谷パルコの向かいに昔あったディスクユニオンのダンボール箱からだったか。いずれにせよ、ダンボール系からサクサクした。裏ライナーの古い国内盤。ペラジャケの。盤ぶ厚いあれ。盤はキズだらけ。キズの間から聞こえてくる音楽を聴いていた、そんな盤だった。さて当時19歳のボクは、この音楽を楽しんだのだろうか。ややもすると中年がガウン着て、琥珀色のグラスをこねくり回しながら、暖炉の前のソファで鑑賞する音楽、というイメージがジョージ・シアリングにないだろうか。あっ、皆さんにはなくてもボクにはあるんです。そんな音楽をボクは当時、風呂無し6畳、敷金2礼金2、桜上水徒歩12分のアパートで聴いていた。で、これが結構楽しかった。実はその購入前にジョージ・シアリング5重奏団の『Midnight On Cloud 69』(Savoy)というのを入手して予習をしていたのだ。おそらく100回は聴いた。A面ばかりだったけど。今約30年ぶりに綺麗になっているCDでこれを聴いている。印象が違う。それはそうだ。昔はノイズの合間から聴こえる音を聴いていたのだ。あれはノイズも音楽として認識していたな、おそらく。ボクは、5曲目の「Black Satin」一曲ですべての魅力が楽しめる。これが究極の曲ということになっているけど、未知の人には、このまったりとした雰囲気、なんとしても体感して欲しいですね。おそらくもう2度とこのようなまとまった再発もないでしょうし。あと、ジャケの雰囲気もいいじゃないですか。(山本隆)
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ディスクユニオンオリジナル特典BOX付12タイトルまとめ買いセット

ジョージ・シアリング / 紙ジャケ・コレクション12タイトルまとめ買いセット / CD / 21,600円(税込)
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2011/07/22 山本隆のJAZZ IN THE WORLD★ジョー・チンダモ / ザ・ファースト・テイク

ジョー・チンダモ / ザ・ファースト・テイク / CD / 2,600円(税込)
これのオリジナルは『A Brief Histroy Of Standard』だ。近年高値圏で取引されているピアノトリオ名盤。その後2000年初期にジャケとタイトルが変更になり、『The First Take』となって発売された。当時から売れた。この頃シドニーへ行った。彼からシドニーへ来るようなことがあれば電話頂戴といわれていたので電話をした。あいにく彼はライブ遠征中で、4,600キロ西のパースに居たので会えなかった。別に会っても何を話すという訳でもないけど、第一回目のシドニー行きでは、多くのオーストラリアのジャズ関係者と会って呑んだり食べたりしたので、そんな感じでの面会要請だった。そんな訳で少しは、ジョー・チンダモとは縁があり何かと応援してきた。そして2011年今度も更にジャケが変更されておる。「幼少期ジャケ」だ。近年人気のアレックス・リールのピアノ作品も「子供、幼少期ジャケ」だった。かなり遠いかもしれないけど、ハンプトン・ホーズのようなスタイルなんだな、と今回聴いて思いました。今回初めてチンダモを聴くという人がドンドン増えて欲しい、そう思いました。(山本隆)
2011/07/21 山本隆のJAZZ IN THE WORLD★FRANCOIS CHASSAGNITE / Samya Cynthia

2011年8月下旬発売予定
FRANCOIS CHASSAGNITE / Samya Cynthia / CD / 2,200円(税込)
だいぶん前、一部の方々と「フランソワ・カサグナイトのペットはいいね」、「そうそうギドギド・ボーニもいいけどあれもね」なんていう会話でしばし呑みの肴となっていた。カサグナイトのどの作品だったか忘れた。この作品だったかもしれないし憶えてはいない。今回驚いたことに人名の読み方がまったく違っていて「へー・こう読むんだ」と勉強になった。派手さはないけど、ケニー・ドーハム的な朴訥な感じ、好きだな。(山本隆)
2011/07/21 山本隆のJAZZ IN THE WORLD★ジェラール・ラインゴ・アンド・ヒズ・フレンズ / To Be Pop... Or Not To Be Pop?

ジェラール・ラインゴ・アンド・ヒズ・フレンズ / To Be Pop... Or Not To Be Pop? / 紙ジャケットCD / 2,730円(税込)
全然知らない。ディスク・デシネの作品ということで聴いてみたら良かった。フランスらしいが、かつて一度も見たことがないよ、このオリジナル盤。いつも感心するのは、どういうルートや見識でこのような本流から一歩外れた、でも素晴らしい作品を見つけてくるのだろうかということ。ボク好みのトロンボーンやバリトンのソロなどが適度に施されていて楽しい演奏に終始している。アメリカのある時代のテレビドラマのバックで流れていそうな雰囲気が好き。(山本隆)
2011/07/20 山本隆のJAZZ IN THE WORLD★ビルド・アン・アーク / The Stars Are Singing Too -10 Year Anniversary Special 2001 - 2011-

昨日は結局朝から夜そろそろ立ち飲みでも行こうかな、という時間まで8回ほど通して聴いていた。ボクはこのグループのことは良くは知らない。というか全然知らない。感じたのは、ジャズ風な要素をとりつつも、実態は色々な音楽の集大成なんだということ。SUN RA風だったり、ジョー・リー・ウィルソン風あったり、シタール系だったり、懐かしいフォークソング風だったり。妙にですね、惹きつけられる音楽的魅力満載ですね、これ。(山本隆)



